顎の違和感や痛みで
お悩みではありませんか?

PROBLEM

顎の違和感や痛みを取り払って
快適な生活を

problem

「あごがカクカク鳴る」「口を開けづらい」といった症状がある方は、顎関節症の疑いがあります。顎関節症は、顎関節や咀嚼筋の痛み、顎関節の雑音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする障害の包括的診断名であり、これらのうち少なくとも1つ以上を有することが顎関節症と診断する基準とされています。したがって、咬み合わせの違和感、耳の症状、頭痛、首や肩のこり、画像検査による異常などだけでは顎関節症とは診断しません。当院は数多くの顎関節症を診断し治療してきました。適切な治療をおこなうためにも、まずは一度当院へお越しください。

顎関節症治療の動画を見る

MEDICAL CONCEPT

診療コンセプト

顎の健康はお口の中だけでなく
心や身体全体の健康にもつながるので、
大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科では
歯と同じようにしっかり治療していきます。

POINT01

顎関節症は早期の治療が
効果的です

顎に良くない習慣や癖を
自覚させることが一番重要

顎関節症とは「あごがカクカク鳴る」「口を開けづらい」といった症状がでる顎の疾患で若い女性に多い傾向にありますが、最近ではストレス社会の影響からか男性にも増えてきています。患者様の中には歯ぎしりや上下の歯を噛みしめるくせのある方が多くいらっしゃいますが、こういった癖は顎関節症の治療を遅らせてしまう原因になります。またストレスで無意識で行っていることが多いので、 心身ともにリラックスして顎に負担をかけないよう心がけましょう。軽いものは自然に治ることもありますが、日常生活に支障がでる程の深刻な症状に苦しめられる患者様もいます。顎関節症は、顎に良くない習慣や癖を自覚し、それらを意識して中止することがとても重要です。そのため早期の治療が効果的です。

POINT02

スタッフ全員が国家資格を
持っているから安心

歯科医師・歯科衛生士など、
各専門家のサポート体制

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科は、治療を担当するスタッフ全員が国家資格を持つ歯科衛生士・歯科医師です。
顎関節症の3つの主要症候は、別の疾患でも自覚されることがあるので注意が必要です。顎関節に起こる顎関節症以外の疾患はもちろん、歯や耳、鼻など比較的近い器官、さらには心臓などの離れた器官の疾患でも、顎関節に症状を現わす可能性があります。そういった場合でも当院は各専門医のサポート体制がしっかりとおこなわれており、患者様の異変もすぐに把握できる環境ですのでご安心ください。

POINT03

しっかりと丁寧な説明で
不安無く取り組めます

患者にとってベストな治療ができるよう
コミュニケーションを重視

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科が大切にしていることの一つに、「患者様へ、しっかりと説明する」ということがあります。
歯の治療では、皆さんがどんな治療をご希望なのか、お口の状態はどうなっているのか、どんな治療の選択肢があるのかなど、しっかりお話を伺ったり、ご説明をしなければならないことがあります。そこで「お話のための場」として「カウンセリング」を実施し、しっかりコミュニケーションをとりながら、できるだけ皆さんにとってベストな治療ができるよう心がけています。

MEDICAL MENU

診療メニュー

顎関節症は症状によって
治療を変更する必要があります。

噛み合わせの悪さ全てに対応

顎関節症

保険内治療

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科では
患者様のお話をしっかり伺い、
症状の重さによってどの治療をするべきか
見極めて治療します。

こんな方におすすめ

  • 口が閉じない、開かない方
  • 口を開ける時に音が鳴る方
  • 顎の関節を押すと痛い方

治療の前に顎関節症の治療方法について、すぐに症状が治らなかった場合次にどんな方法があるか、治療する時のリスクまで、 すべてご納得頂けるまでお話をして患者様に信頼して頂ける治療を心がけています。痛くはないけど違和感がある、「カクカク」「シャリシャリ」という音がするなど、顎関節症のごく軽い症状は患者様自身でも軽視してしまいがちです。少しでも不安を感じたら、そのままにせずお気軽にご来院ください。
また顎関節症は症状の進行度によって治療方針が変わります。
軽度の場合は「顎体操」の指導を行い、中度の場合は「顎体操」に加え、鎮痛剤を処方し、経過観察します。重症の方は「スプリント(マウスピース)治療」を寝ている時の歯ぎしりや食いしばりを防ぐ治療をおこないます。

保険内治療

患者さんの症状によって臨機応変に対応

関節注射ができる病院の紹介も

顎の関節に注射をして骨と骨のクッションである関節円板を動かし、顎の関節が正しく動くようにします。加藤総合歯科・矯正歯科では関節注射を行っていませんが、スプリント療法を何週間か続けても治らない場合は関節注射を行っている信頼ある病院を紹介しています。

顎関節症の治療の流れ

  1. STEP01

    初診カウンセリング

    患者様の心配ごと、悩み、治療に関する疑問、顎関節に影響を与える生活習慣に関して詳しく伺います。不安なことやわからないことは、何でもご遠慮せずお聞きください。十分納得いくまでお話し合いしましょう。治療方針、期間、費用等について詳しくご説明します。

  2. STEP02

    精密検査

    歯の状態とかみ合わせの状態を調べる「口腔内模型・噛み合わせ検査」。顎関節部分の骨の状態を調べる「パノラマレントゲン検査」。顎関節部分の骨や筋肉などをCTで撮影し、頭と下顎の関係や筋肉の肥大などを調べる「CT検査」を行います。
    また必要に応じてレントゲン、MRI等の画像診断を行い他疾患との鑑別、関節障害の確認、関節円板転位の確認等を行います。

  3. STEP03

    診断結果説明と
    治療計画立案

    歯科衛生士と歯科医師より検査結果をご説明します。ご自身の歯・お口の中・その周囲がどういう状態なのかを専門的な知識とともに把握して頂きます。その上でどのように治療を進めていくかを我々と一緒に計画していきます。

  4. STEP04

    治療

    顎関節症の治療方法は症状の進行度に合わせた治療となります。
    軽症の方は、顎を動かして 関節の動きをスムーズにする「顎体操」を行います。軽度の場合は、痛みや違和感がない程度の顎関節の体操を行うことで大きく改善できる場合が多くあります。
    中等症の方は、筋肉や関節に炎症が起こり、痛みがある場合は「顎体操」と併せて「消炎鎮痛剤」を処方します。症状を緩和し、痛みを和らげるためのお薬です。
    重症の方は、スプリント(マウスピース)という器具を寝ている時に装着していただき、顎を動かす筋肉や顎関節の安静をはかります。重い症状が出ている場合でも大抵の症例はこのスプリント療法で治すことがでます。また、スプリントは顎関節症の原因になる歯ぎしりの治療にも有効です。
    計画にご同意していただいてから、治療を行います。もし少しでも不安なこと、わからないことがあれば、遠慮せずに何でもお声がけください。丁寧にご説明し、患者様のお悩みの解決に努めております。治療に必要な期間や通院回数は、患者様の症例により異なります。

  5. STEP05

    メンテナンス

    治療後も顎関節の状態を確認することが大切です。定期的にあごの状態を歯科医院でチェックされることをお勧めいたします。

CASE

顎関節症治療症例集

顎関節症治療の症例集の一部をご紹介いたします。

case01

33歳

スプリント装着

【治療名】
スプリント装着
【治療の内容】
患者様の顎関節用マウスピースを作成し、痛みを緩和原因を調べ噛み合わせ治療を行った
【治療期間・回数】
半年、6回
【費用】
約27,500円(税込み)
スプリント代 約11,000円(税込み)
調整代1回 約3,300 円(税込み)
※保険診療のため前後あり
【治療の副作用(リスク)】
一時的な知覚過敏状態

初めての方にも真摯に向き合い
全力でサポートいたします。

顎はお口の健康に欠かせない
大切な部分です
歯と同じように
しっかり治療していきます

食事をしている時に顎がだるい、口があまり開かなくなった…
こういった症状は初めのうちは見逃されがちですが、そのままにしておくと生活の質を大きく損なってしまいます。
顎関節症はストレスや生活習慣などが深く関係しており、現代社会の鑑であるとも言われています。
顎の健康はお口の中だけでなく心や身体全体の健康にもつながるので、歯と同じようにしっかり治療していきましょう。

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院長 加藤 直之

経歴

  • 平成10年愛知学院歯学部卒業
  • その後羽曳野市にて
    「加藤総合歯科・矯正歯科」開業
  • 平成25年8月まで青山学院にて非常勤で
    歯科口腔外科、ドライマウス、舌痛症外来担当

《 専門医による治療で安心と安全を約束 》

Q&A

よくある質問

顎関節症治療で
よくある質問を掲載いたします。

顎関節症とは具体的に
どんな病気?

顎関節症は単一の病気の名前ではありません。
あごの関節や筋肉の痛み、口を開けにくい、顎関節が鳴る、などの症状を持つ慢性的な病態をひとくくりにした診断名です。軽い症状も含めれば、人口の半数が経験しているといわれます。
人口の十数%は顎関節が鳴りますが、受診する人はまれです。
音以外に支障がなければ、気にする必要はありません。
患者の6~7割に、顎関節でクッションの働きをする関節円板のずれがあります。
人口の3割はずれていますが、何の症状も意識していない人も多くいます。

顎関節症の原因は?

顎関節症は、現代病とも言われる最近多く見られる疾患で、一般的に、複数の問題が重なったときに起こる、と考えられています。
たとえば、 生活リズム、食習慣、全身の健康に問題があり、これに噛み癖、ストレスなどがあったり、顎の関節や筋肉が弱い、噛み合わせや姿勢が悪い、歯並びが悪い、不幸にして抜いてしまった歯を新しい歯を入れずに放置したままにした…
などの問題がいくつか重なっているとき、あくびや硬い物を噛む、大声を出すなどのちょっとしたきっかけで起こることがあるようです。

特に「ブラキシズム」といって、上下の歯をぐっとかみしめる「 くいしばり(クレンチング)」や歯をギリギリときしませる「 歯ぎしり(グラインディング)」、歯をカチカチ鳴らす「 タッピング」などが患者さんに多く見られ、重要な因子とされています。
ただし、くいしばりは仕事に集中しているときなどに無意識のうちに行っていて見つけにくいものです。
歯ぎしりも隣に寝ている人に指摘されることがありますが、音のする歯ぎしりは20%ほどにすぎず、残りは音のしない歯ぎしりなのです。

また、現代社会の生活習慣の鑑であるという説もあります。
1.硬い物を食べなくなり、顎の筋肉が弱くなった
2.歯のかみ合わせが悪い
3.ストレスで歯を食いしばったり、歯ぎしりする

女性の患者が多いのも、あごが男性より小さく筋肉が弱いからだとか、思春期のストレスが関係しているなどの説があります。

しかし、その因果関係の詳細は不明ですが、無視できない要因であると、多くの医師が考えています。
身体には多くの関節がありますが、 咀嚼(そしゃく)したり、口を開けるときに重要なのが、アゴの関節、すなわち顎関節です。この部分は、手足の関節とは異なり、蝶番(回転)運動だけではなく、蝶番の軸がスライドする(下顎頭がはずれて前へ出る)という特徴があります。
そして、これらをスムーズに動かすのに重要なのが、関節円板と呼ばれる軟骨のクッションなのです。

顎関節症の予防法は?

まず、歯ぎしり、食いしばり、頬杖などは、歯や関節および筋肉に負担をかけます。
これらの悪癖はなくしましょう。ストレスを発散させ、心身ともにリラックスしましょう。
虫歯は早期治療をお勧めします。 合わない金属や入れ歯は新しくした方が良い場合もあります。
削りすぎや、金属冠(虫歯の治療カ所)が多い場合も要注意です。 単に歯を削ると顎関節症が悪化します。
親知らずが悪影響を及ぼしている時は抜歯を考えましょう。

顎関節症の患者に年齢や性別に
特徴はありますか?

顎関節症は20代から40代が最も多く、高齢になるほど減ります。
目立つのは大学を卒業し、社会に出た直後の人で、緊張感でくいしばったり、夜中の歯ぎしりが増えるためだと思います。 性別では、女性が男性の2~3倍です。原因は不明ですが、骨格の弱さや症状に対する敏感さなどが指摘されています。また受験をひかえた10代でも少なからずみられます。顎関節症の有病率は、ある調査によると潜在患者を含めて小学生で10%以下、中学生で13%ぐらい、高校生で20%、推測では日本の総人口の中で約20%~40%であり、そのうち300~500万人が治療が必要であろうといわれています。

かみ合わせが悪いと
顎関節症に
なりやすいのでしょうか?

かみ合わせが一番の問題と思っている人が多いのですが、歯科事情が悪かった昔よりも患者が増えていることと矛盾します。最近は多くのケースで顎関節症にかみ合わせはあまり影響しないということが分かってきました。(もちろん関係する場合もあります。)

精神的なことと顎関節症は関連があることが多く、仕事や人間関係、パソコン業務などのストレスが、歯ぎしりやくいしばりなどを生み、あごに負担をかけていると思います。
本来、口を閉じていても上下の歯はすき間があるのですが、患者の7割は食事や会話の時以外でも歯を接触させる癖があります。それだけで筋肉は活動し、疲労してしまうのです。
日常生活の悪習慣をできるだけ取り除くようにして下さい。

よく歯ぎしりをしています。
治した方がいいですか?

習慣的に歯ぎしりをすることが原因で顎関節症になる方は多く、歯ぎしりや食いしばりは、顎の筋肉を異常に緊張させ(通常の食事時よりも強い力がかかります)
歯に負担がかかり、歯がすり減り抜ける可能性もありますし、噛み合わせも変化することもあります。
筋肉や関節にも傷害がおこる可能性があります。

よく足などの関節が捻挫を起こした時に、靭帯が損傷をおこす状態になる時もあります。
放置しても自然に治る時もありますが、1週間たっても痛みが続く場合は一度専門の歯科医師にみてもらって下さい。
日常生活の悪習慣をできるだけ取り除くようにして下さい。

急に顎が痛くて口が
開かなくなりました。

関節が急性炎症を起こしています。突然顎に痛みが出て口が開かなくなったら、まずは鎮痛剤や濡れタオルで冷やし、速やかに処置を受けて下さい。
治療を受ける時間がないときは、鎮痛剤を飲んで経過を見てください。緩和できれば心配ないでしょう。

ただ、時々関節円板という関節のクッションの役割をしている軟骨が、位置がずれ込みクローズドロックと呼ばれる関節が動かなくなる時があります。
この場合1日でも早く処置を受けないと大きなトラブルになるときがあります。
上記の関節の急性炎症との区別は専門の歯科医師でないとなかなか判別がつきません。
治療法も違いますのでできるだけ早急に専門医にみてもらうことをお勧めします。

親知らずは抜いたほうが
いいですか?

親知らずをどうするかは場合によります。大まかに言うと真っ直ぐに生えている歯であれば特に抜く必要はないでしょう。
虫歯、埋まっている歯、横向きに生えている歯、これらの場合には色々と弊害が出てくることがあります。
特に横向きの歯の場合は、手前の歯を前に押し出そうとしますので結果的には咬み合わせがずれたり、顎関節に無理な力がかかり負担をかけることになり顎関節症の原因になっているときがあります。

最終判断はレントゲン等の診断も必要です。抜くかどうかは、歯科医師と相談して計画を立てましょう。

顎がカクカク、
シャリシャリ音がします。

これは、関節がすれている音です。痛みが無く、お口がしっかりと開く様であれば問題ないと思います。

ただし、シャリシャリ音に伴って痛みが出たり、口が開けずらい場合はできるだけ早く治療をはじめなければなりません。顎の関節が上方に移動して蝶番の部分のスペースがきつくなっているようです。
放置すると関節が引っかかった感じになり、大きい口の開閉が出来なくなります。
治療方法はマウスピースをメインに行っていきます。

顎関節症の治療には
どれくらい期間が
かかるのですか?

程度によりますが、数週間~数ヶ月かかり、その後も、定期検診が必要です。
治療をしないと病状が進み手遅れになるわけではなく、いつか症状が消えることもあります。
これはあごの骨の変形が起こったても、自然に適応し、障害のある関節や筋肉をそれなりに使えるよう変化したためです。しかし、障害を起こした関節や筋肉をそれなりに使えるようになったということで、健康な状態に戻り完治したということではありません。因子が重なって、再び症状(再熱)が起こる可能性があります。

例えば「ぎっくり腰を起こした人は、再びぎっくり腰を起こさないよう注意が必要です。あなたも今後は顎関節症持ちだと自覚し、顎関節症とつきあってください。治療の際に指摘したいろいろな因子を積み重ねない心がけを忘れずに生活してください」とお話しています。そうすることで、再燃を防ぐことができます。
また、患者様のなかには「かたいものを噛んであごを鍛えれば、予防になりますか」とおっしゃる人がいますが、成長期ではかたいものを噛みあごを鍛えることで刺激を受け、強くしっかりつくり上げられていきますが、成人からでは遅いです。特に顎関節症になった後は大きな負担を強いるだけなので再燃の原因になります。

顎関節症の治療は考え方がどの国でも統一されておらず、長い間、原因、治療としてかみ合わせに注目してきましたが、ここ10年の間に研究が急速に進み、考え方が大きく変わっています。
米国国立衛生研究所から出された公的な見解で、原因に関しては「かみ合わせの問題は多くの原因のなかの1つである」、 治療に関しては「なるべく元に戻れる治療(可逆的治療)から進めていく」ことが明言されています。
日本などでは、長くかみ合わせの問題を重視る治療でそれなりの反応を感じてきましたから、問題の比重が下がる考え方の変化に抵抗も強く、新しい考え方で統一した治療法がまだ確立されてません。

ここでは最新の考えから「顎関節症は生活習慣病としての側面が大きい」ので、治療においては患者様が積極的に治療に参加してセルフ・ケアを行うことが重要であることを述べてきました。
しかし、「顎関節症かもしれない」と思ったら自己判断せず受診し、適切な治療や指導を受けるべきです。

歯ぎしりの原因はなんですか?

上と下の歯の咬み合わせに問題があることが多く、歯並びの中にほかより背の高い歯があると、その歯を無意識のうちにすり減らそうとして歯ぎしりが起こります。
歯槽膿漏や鼻や喉の炎症から起こることも考えられます。
また、精神的なストレスも原因で心の悩みや心配事があると、眠っているとき歯を食いしばらせてしまいます。昼間でも食いしばっている人もいるぐらいです。
他にも全身的疾患、例えば胃腸障害や甲状腺機能こう進などが直接的、間接的に中枢に働きかけ、筋肉の緊張状態が作り出され、歯ぎしりがおきやすくなります。

その出現には個人差が大きく、生まれつきひどい人もおり、遺伝的要因もあるようです。
実は音のしない歯ぎしりが70~80%もあることがやっかいです。
症状がひどくなると顎関節症や歯周病を悪化させますので、マウスピースなどの治療が必要になります。

歯ぎしりを続けると
どんな害がありますか?

食べ物がない状態で強い力が歯の根に加わるため、組織が引き伸ばされたり、圧迫されたりして歯の周りの組織に血流障害を起こすこともあります。
痛みが出ることもあり、歯の異常な動揺を招きます。
常に強い力で咬み合わせによる横揺れに歯は意外ともろいものです。
特に歯周病をもっておられる方へは、致命的に働き、歯周病が加速度的に悪くなります。

もちろん顎関節への障害もうまれ、顎関節症を引き起こしたり症状の悪化を招く大きな原因になります。

歯ぎしりの治療法は
どんなものがありますか?

歯ぎしりを根本的に改善するのは、とても難しい治療になります。
基本的にはマウスピースをして頂くなどの対象療法から治療にはいります。

原因もいろいろありますので、まず確実な診断が必要です。はっきりした治療法がなされるために、いろいろ詳しい検査が必要です。治療に当たっては家族の理解と協力も必要でしょう。
治療法としては、日常のストレスを発散させるためにスポーツをしたり、散歩したり、気分転換をはかることもいいと思います。それから精神面から、寝る前に「私は歯ぎしりをしない」と繰り返しいう自己暗示が効果があるといわれています。

局所的治療としては、入れ歯のような形をしたマウスピースを歯の上にはめどこでもまんべんなく咬めるようにします。下顎がスムーズに動き噛みしめても音が出ないようにします。
通常このマウスピースをはめることから治療を開始し、1~3カ月間経過観察で、精神的なものか、咬み合わせに原因があるのかなど、詳しく検討します。その後も長く観察が必要であり、人によっては他科と連係しながら治療に当たってゆくことも必要になります。

どのくらいの大きさまで
口を開けることができれば
正常ですか?

いちばん大きく口を開けたときの上の前歯と下の前歯の間の距離を最大開口量と呼んでいます。
あごに異常のない成人の最大開口量の平均は45~50mm程度といわれています。
これは、分かりやすく言いますと、丁度指3本を立てて入れれる量です。
ただし,あごの大きさや歯並びなどにより、個人差がありますので、一般的には痛くなく40mm以上口を開けることができれば,正常範囲と考えられています。

これは、分かりやすく言いますと、丁度指3本を立てて入れれる量です。
さらに具体的に言いますと、お寿司を問題なく食べれるだけ口が開けば問題ないと思ってよいです。

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