舌がヒリヒリと痛む、
口の中がひどく乾く
そういった症状で
お悩みではありませんか?

PROBLEM

お口の不快感や痛み、
我慢せずお気軽にご相談下さい

problem

口の中に痛みや違和感、不快感があると思うように食事を楽しめなかったり、日常でも気になってしまいますよね。ドライマウス・舌痛症はそんな症状が続くもので、近年女性を中心に増えてきています。ドライマウス・舌痛症には様々な原因があり、治療には生活習慣などの日常からの影響やお口の中の病気、全身に関わる病気等、本当の原因を見つけ治療していくことが大切です。

MEDICAL CONCEPT

診療コンセプト

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科では、
年間約400人以上のドライマウス症状で
お悩みの患者様を治療してきた
ドライマウス認定医が患者様の口腔トラブルに
しっかり対応いたします。

POINT01

ドライマウス認定医が
適切な治療をいたします。

年間約400人、合計で5,600人以上の
患者様を診ました

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科はドライマウス・舌痛症の治療に全国からご来院いただいております。ドライマウス認定医である院長の加藤は、原因となる病気や薬の副作用も把握しているので、原因をしっかりと見極めることができます。
また20年以上ドライマウス・舌痛症を診察してきた経験がありますので、患者様のことを第一に考えた適切な治療をいたします。

POINT02

スタッフ全員が国家資格を
持っているから安心

歯科医師・歯科衛生士など、
各専門家のサポート体制

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科は、治療を担当するスタッフ全員が国家資格を持つ歯科衛生士・歯科医師です。
ちょっとした歯のお悩みや疑問も資格を持ったスタッフだと安心ですよね。
患者様のプライバシーを厳守しつつ治療に関わると判断した情報はしっかりと共有をおこなうことで、患者様にとっての一番の治療をできる環境となっております。

POINT03

しっかりと丁寧な説明で
不安無く取り組めます

患者にとってベストな治療ができるよう
コミュニケーションを重視

舌痛症は見た目には特に異常がないのに舌や口の中が痛むので、他の人からはなかなか理解されない症状です。
原因も特定しにくいため病院に行っても「問題ない」「気のせいだ」と言われてしまうことも多くあります。
大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科では しっかり患者様とお話することで、症状やお悩みを把握し原因を見つけて患者様に寄り添った治療をしています。

POINT04

落ち着いてゆっくり
お話できる、過ごしやすい
空間を整えています

治療に集中できるようプライバシーにも配慮しています

患者様としっかり対話をしお悩みを聞くために、プライバシーに配慮した個室のカウンセリングルームとお子様と一緒でも落ち着いてお話ができるように託児所をご用意しています。

MEDICAL MENU

診療メニュー

加藤総合歯科・矯正歯科は、
ドライマウスや舌痛症に対応できる治療医院です。

ドライマウス/舌痛症の
治療方法

一人ひとりに寄り添う加藤歯科の
治療をご紹介します

ドライマウスの特徴

  • 口の中が乾燥する
  • 口臭が気になる
  • 口内炎ができやすい

ドライマウス治療

舌痛症の特徴

  • 常に舌が痛い
  • 痛む部分が移動する
  • 痛みに波がある

舌痛症治療

口の中の乾燥や口内炎が気になる方

ドライマウス治療

保険内治療

ドライマウス認定医が治療します

こんな方におすすめ

  • 口の中が乾いたりネバネバする方
  • 食べ物が飲み込みづらい方
  • 口の荒れ、口内炎ができやすい方

ドライマウスは、だ液の分泌量が少なくなり口の中が乾燥してしまう症状です。放置すると口腔カンジダ症などの感染症や、平滑舌といって舌の表面のザラザラした部分がなくなり痛みや味覚障害といった症状がでたり、ひどくなると出血してしまうこともあります。
まずどの程度の症状なのか原因はなにかを特定するために、口の中の水分量やだ液の分泌量の検査と血液検査をします。治療では主に 保湿剤や唾液の分泌を促す薬、漢方薬を症状に合わせて使ったり、寝ている間は口呼吸を防ぐためにマウスピースをはめて頂くなどの対策をします。
必要があれば、患者様の内科の主治医先生と連携して治療をしていきます。

保険内治療

ドライマウス治療の流れ

  1. STEP01

    初診カウンセリング

    患者様の心配ごと、悩み、治療に関する疑問、ドライマウスになる生活習慣に関して詳しく伺います。不安なことやわからないことは、何でもご遠慮せずお聞きください。十分納得いくまでお話し合いしましょう。治療方針、期間、費用等について詳しくご説明します。

  2. STEP02

    精密検査

    シェーグレン症候群という、自分で自分の細胞を攻撃してしまう病気があります。この病気もドライマウスの症状を引き起こすので、原因を特定するために検査が必要です。中には涙を調べるものや、唇を少しだけ切るものもありますが、できる限り患者様の負担が少ない方法を選びます。検査はすべて国で定め、認められているものなので安心してください。

  3. STEP03

    診断結果説明と
    治療計画立案

    歯科衛生士と歯科医師より検査結果をご説明します。ご自身の歯・お口の中・その周囲がどういう状態なのかを専門的な知識とともに把握して頂きます。その上でどのように治療を進めていくかを我々と一緒に計画していきます。

  4. STEP04

    治療

    ドライマウス(口腔乾燥症)の根本治療は、基本的には口呼吸、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ストレスや食生活、生活環境の改善などです。口呼吸が原因の場合は、だ液泌促進法の「だ液腺マッサージ」と「口の周りの筋肉トレーニング」を実践してもらい、ドライマウスの改善を導きます。一日に何回、何分間やらなければいけない、というような決まりはありません。マッサージをする時は痛くないくらいの力で優しく押して、だ液が出てきたことを実感できればOKです。

  5. STEP05

    歯のクリーニング

    ドライマウスはお口の中がネバネバし、口臭が出たり、通常は唾液で洗い流されているお口の中の細菌が増えて、虫歯や歯槽膿漏、歯周病のリスクが高くなったりします。垢や歯石の除去などを目的にした歯のクリーニング(清掃)をおこない、歯面をツルツルにし、口の中の細菌も少なくしていきます

  6. STEP06

    メンテナンス

    治療後はメンテナンスを目的に、定期検診の受診をおすすめしております。ご来院の際は虫歯・歯周病の検査、歯垢や歯石の除去などを目的にした歯のクリーニングを行います。日々のセルフケアと定期的なメンテナンスを組み合わせ、お口の健康の維持に努めましょう。

舌の口腔トラブルにお悩みの方へ

舌痛症

保険内治療

お口の中の不快感や痛み、
我慢せずお気軽にご相談ください。

こんな方におすすめ

  • 何もないのに舌が痛い、痺れる
  • 痛む部分が移動する方
  • 時間によって痛みに波がある方

舌痛症は 傷や口内炎もないのに、舌が痛む・痺れを感じるといった症状です。 ドライマウスを併発していることが多く、口腔カンジダ症やストレスからも発症します。
また白板症(はくばんしょう)という口の中に白い病変ができる病気や、扁平苔癬(へんぺいたいせん)という難治性の病気の場合もあります。
舌痛症の場合もまずは痛みを引き起こす原因となる病気がないか
口の中を検査します。検査の結果カンジダ症の時は抗真菌剤による治療、シェーグレン症候群の時は塩酸セビメリン、必要があれば保湿剤や漢方薬を使ってドライマウスの治療、というふうにそれぞれ治療をしていきます。また、 歯科だけでは対応できない場合は内科や心療科も紹介しています。

保険内治療

舌の痛みを治すために

抗うつ薬も使用いたします。

神経が混乱して痛みを感じている時は鎮痛効果がある抗うつ薬を使います。
早とちりや誤解はしないで欲しいのですが、うつ病と診断して抗うつ薬を処方するのではありません。 舌の痛みを治すために抗うつ薬が必要なのです。これらの薬は副作用としてドライマウスの症状が出てしまうこともありますが慎重に処方していくので安心してください。

舌痛症治療の流れ

  1. STEP01

    初回カウンセリング

    患者様の心配ごと、悩み、治療に関する疑問などを伺います。不安なことやわからないことは、何でもご遠慮せずお聞きください。十分納得いくまでお話し合いしましょう。治療方針、期間、費用等について詳しくご説明します。
    (お痛みや緊急性のある症状の場合は、緊急処置もおこないます。)

  2. STEP02

    精密検査

    唾液検査、レントゲン写真を撮り、舌やお口の中の状態をできるかぎり把握します。
    舌についてお困りの点をお伺いした後に、治療方法などを検討いたします。

  3. STEP03

    診断結果説明と
    治療計画立案

    担当歯科衛生士より15-30分ほど、担当歯科医師より30-60分ほど検査結果をご説明します。ご自身の歯・お口の中・その周囲がどういう状態なのかを専門的な知識とともに把握して頂きます。その上でどのように治療を進めていくかを我々と一緒に計画していきます。

  4. STEP04

    治療

    1~4週間毎に通院していただき、治療をおこないます。治るまでに長い期間がかかることもあります。短期間にすぐに結果を求めるのではなく、あせらず長い目で根気よく治療を続けていくことが大切です。症状に応じて、漢方薬、うがい薬、抗カンジダ薬、ビタミン剤などの薬を処方いたします。また、マウスピース(プロテクター)や舌保護床の装着、ドライマウス(口腔乾燥症)治療、認知行動療法などをおこないます。

  5. STEP05

    歯のクリーニング

    舌に歯に着いた歯石が舌を傷つけることもありますので、口の中を清潔にするのも舌痛症の治療のひとつです。垢や歯石の除去などを目的にした歯のクリーニング(清掃)をおこない、歯面をツルツルにし、口の中の細菌も少なくしていきます。

  6. STEP06

    メンテナンス

    治療後はメンテナンスを目的に、定期検診の受診をおすすめしております。ご来院の際は虫歯・歯周病の検査、歯垢や歯石の除去などを目的にした歯のクリーニングを行います。日々のセルフケアと定期的なメンテナンスを組み合わせ、お口の健康の維持に努めましょう。

CASE

ドライマウス/舌痛症
治療症例集

ドライマウス/舌痛症治療の
症例集の一部をご紹介いたします。

case01

70代女性

ドライマウス、舌痛症治療

【治療名】
レーザー治療、採血/ 培養検査
【治療の内容】
血液検査、培養検査を行い原因を特定し数ヶ月に渡り投薬やレーザー治療を行う
【治療期間・回数】
1年12回
【費用】
約44,000円(税込み)
検査代 約7,700円(税込み)
レーザー治療代 約3,300円(税込み)
※保険診療のため前後あり(税込み)
【治療の副作用(リスク)】
症状によって長期間の治療が必要。

case02

71歳

投薬

【治療名】
投薬
【治療の内容】
うがい薬を処方し数ヶ月後に再検査をし除菌されたことを確認
【治療期間・回数】
4回
【治療の副作用(リスク)】
症状によって長期間の治療が必要

case03

53歳

レーザー治療、投薬

【治療名】
レーザー治療、投薬
【治療の内容】
レーザー、投薬など行い経過観察
【治療期間・回数】
数ヶ月
【治療の副作用(リスク)】
稀に悪化することがあるため長期間の治療が必要になる可能性あり

初めての方にも真摯に向き合い
全力でサポートいたします。

お口の環境を整えて
ストレスのない毎日を
送りましょう

口の中の痛みや違和感はどうしても気になってしまうものです。
見た目には異常がないためなかなか理解されなかったり、病院でも軽く見られがちです。
しかし痛みや違和感で生活にも支障がでてしまうつらい症状のドライマウス・舌痛症。大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科では患者様としっかり対話し治療していきます。
どんなお悩みもお気軽にご相談ください。

message

院長 加藤 直之

経歴

  • 平成10年愛知学院歯学部卒業
  • その後羽曳野市にて
    「加藤総合歯科・矯正歯科」開業
  • 平成25年8月まで青山学院にて非常勤で
    歯科口腔外科、ドライマウス、舌痛症外来担当

《 専門医による治療で安心と安全を約束 》

Q&A

よくある質問

ドライマウス/舌痛症治療で
よくある質問を掲載いたします。

ドライマウスの原因は
何ですか?

食生活
現代人の食生活は唾液を十分に出さずに飲み込めるファーストフードや食事が主流になっています。
このため唾液の分泌が従来よりも減り、口が渇く、舌がひび割れて痛いなどの症状が出ます。

精神的ストレス、緊張
ストレスがかかったり緊張をすると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます。
あまり緊張しないよう楽しくゆとりある生活を心がけ、気分転換をしましょう。

薬物
抗鬱剤(抗うつ剤)、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用として唾液分泌の低下があり、薬の量を減らすなど担当医と相談して下さい。

年齢によるもの
年齢とともに口や顎の筋力に低下や萎縮がおこり、唾液分泌量が低下。
70歳以上で男性16%、女性25%の低下。80歳では老人性萎縮により25%以上の低下。

口で呼吸する(口呼吸)
鼻炎などの鼻疾患や癖などで口で呼吸をすれば唾液は蒸発してしまい、口が渇く原因となります。
鼻疾患の治療や癖をなおしましょう。

その他病気など
浮腫、脱水症、糖尿病、シェーグレン症候群、放射線、骨髄移植 などが関与してきます。

ドライマウスは放置すると、
どうなりますか?

ドライマウスの患者様はこの4,5年で急激に増えています。一日にかなりの患者様が来院されますし、
珍しい症状ではありませんので、まずはあまり心配しないようにして下さい。

ドライマウスは口の渇き、唾液の粘り気、飲水切望感に始まり、
進行すると口腔内の疼痛、灼熱感、嚥下障害、う蝕の多発、口臭、味覚異常、
粘膜の発赤、舌乳頭の萎縮による平滑舌、溝舌、口角びらん等を引き起こすことがあります。
また、カンジダ菌がつきやすくなることで、舌や唇の痛み、灼熱感、両側口角炎を引き起こすこともあります。

原因には様々あり、お口の乾燥症状には個人差がありますので、まずは問診、口腔内診査、各種検査等を
行います。初期は症状が比較的軽いですが、あまり放置しすると治療効果がでにくく、
症状も軽減しにくいため、早めの受診を心がけてください。

症状、検査の結果によってはお薬を飲んで頂いたり、口の中の保湿剤を使っていただいたり、
就寝時にマウスピースをはめたり。それぞれの症状に合わせ治療を行います。

どうして口が乾燥すると
虫歯になりやすいのですか?

ドライマウスになると口が乾燥し虫歯菌(ミュータンス菌)が流されずに残ります。
また、唾液の中には抗菌物質が含まれていますので、その唾液が減ると虫歯菌が増えていきます。

ドライマウスの方は口の乾燥を改善するために飴を一日中なめている方も多く、さらに虫歯になるリスクが跳ね上がります。
ドライマウスの方は虫歯が非常に多く治療も大変ですので、早目に専門の先生に診てもらいましょう。

ドライマウスの原因の
一つである、
シェーグレン症候群とは
どの様な病気ですか?

シェーグレン症候群とは、ドライアイ、ドライマウスなどの乾燥症状を伴うことが多い、自己免疫疾患です。
シェーグレン症候群は、膠原(こうげん)病の合併のない一次性シェーグレン症候群と、合併する二次性シェーグレン症候群に分類されます。

一次性シェーグレン症候群には、涙腺・唾液腺に限局する腺型と、リンパ節、甲状腺、肺などに進展する腺外型があり、腺外型では、リンパ節腫脹、慢性甲状腺炎、間質性肺炎、自己免疫性肺炎、原発性胆汁性肝硬変、尿細管性アシドーシスなどの合併がしばしば認められます。

二次性シェーグレン症候群では、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、進行性全身性硬化症、皮膚筋炎・多発性筋炎、混合性結合組織病など他の自己免疫疾患を合併することがあります。
現在のところ、シェーグレン症候群に対する根本的な治療法は存在しないので、内服薬などの対症療法が行われます。

半年前から舌の先が痛く、
内科や耳鼻科に行っても
「問題ない」と言われます。
どうしたらよいですか?

舌痛症(ぜっつうしょう)の可能性があります。
ヒリヒリすり切れるような痛みや燃えるような灼熱感があり、視診や触診などによって器質的変化が認められない慢性的な舌の痛みの状態をいいます。

特徴としては、痛む場所(舌先や真ん中が痛い方が多い)が日によって違ったり、食事中や何かに熱中している時は痛みを忘れることが多かったり、味覚異常などを併発している場合も約半数を占めます。
ドライマウスが原因である場合も多く、ドライマウスの治療も同時に行います。
まじめな几帳面な性格の人に多く(専門的にはメランコニー型と呼ばれます)、恐怖を生じるような身近な体験など心理的な因子により発症することが多いものです。
ここ数年、この疾患で診療所を訪れる患者様が増えています。

舌炎による痛みとの鑑別診断がつけば、癌でないことの説明をさせていただきます。
歯の鋭縁などの刺激で舌に小さな傷や荒れが生じてなかなか改善しない方もおられます。
舌であちこち舐めまわす癖のある方の場合、ツルツルしたマウスピースを装着したり、漢方薬が効く場合もあります。時間がかかりますが、あまり心配せず、根気よく治しましょう。
ほかに舌の痛みが出る病気は、細菌やウイルスの感染による口内炎やカンジダ菌による炎症の場合もあります。カンジダ症がある場合には抗真菌剤が効くこともあります。

鏡で舌を見ると真ん中に
深い割れ目があります。
何か問題がありますか?

舌の割れ目は、溝状舌(こうじょうぜつ)といい、舌の表面に多数ある溝です。
おそらく、家族性にみとめられる先天性溝状舌(こうじょうぜつ)であると考えられます。
通常は自覚症状がないが、形状の異常と悪性変化を気になさる方が多く、文献的には成人の約15%に溝状舌がみられるといわれていますので珍しいものでもありません。また加齢に伴い現れる場合もあります。

痛みを自覚することもありますが、自然に消退する場合も多く、無害ですので心配はいりません。
特に治療法もありませんが、疼痛や炎症を伴う場合は、うがい薬や口腔用軟膏を使用することもあります。
また、舌の溝にカンジダ菌が付着し易いため抗真菌剤が有効なときもあります。

疼痛や異常な変化を感じる場合は、専門の医院もしくは口腔外科を受診しましょう。

舌痛症ではどのような方、
どのような症状が多いですか?

舌痛症の代表的な特徴は以下のような症状です。
・40-60歳前後の中高年の女性に多い
・真面目で几帳面な性格の人がなりやすい
・歯科治療の後に発症することもしばしばある
・痛みは我慢できないほどではないが、1日中気になり、舌に神経が集中している感じである
・午前中より、夕方から夜にかけて痛みが増悪する
・痛む部位が移動することがある。唇や口蓋までピリピリ痛むこともある
・口内炎の軟膏をつけたり、ビタミン剤や痛み止めを飲んでも一向によくならない
・何度も歯の先などを研磨しても舌にこすれる感じがとれない
・口の中が乾いたり、「ザラザラした感じ」や味覚の変化(おいしくない、本来の味がしない)をしばしば伴う
・舌癌を心配していることが多い
・不眠や頭痛など自律神経症状を伴うことが多い
・CTやMRIでは特に脳の病変は認められない
などがあげられます。

ドライマウスの予防について
教えて下さい。

ドライマウスは色々な原因が重なって症状が出てくる場合が多くみられます。
生活習慣の中に該当するものがありましたら、一つずつ改善して下さい。

唾液腺をマッサージする。
唾液腺は唾を作る場所で顎の下から耳の下にかけてあります。
そこを一日何回かマッサージすることで唾が出やすくなります。

食生活
現代の食生活は唾液を十分出さずに飲み込めるファーストフードなどが主流です。このため、唾液の分泌が従来よりも減少し乾燥します。ゆっくり噛み応えのある食品で唾液腺を刺激しましょう。

ストレス
唾液腺は交感神経という自律神経でコントロールされていますが、非常にストレスに敏感です。
ストレスや緊張で交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます。楽しくゆとりある生活を心がけ、気分転換をしましょう。

薬物
抗鬱剤(抗うつ剤)、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの薬物の副作用としての唾液分泌の低下。
可能なら薬の量を減らすなど担当医と相談ください。(必ず主治医の先生にご相談下さい。)

保湿剤を使う(口臭予防と同様)
ポリグリセリルメタクリレートやヒアルロン酸配合の保湿潤滑剤や洗口剤を使用します。
特に就寝時に口の渇きがきつい方はモイスチャートレー(マウスピースの様なもの)と併用していただくと、ほとんどの方に楽になったと喜んで頂いてます。

特に就寝時や起床時に
乾燥感・ネバネバ感があります。

ドライマウスの症状が就寝時や起床時に現れる方がおられます。
この場合、カンジダ菌の繁殖によるものか口呼吸によるものが考えられます。

カンジダ菌の繁殖
就寝中の口腔内は菌の繁殖に最適な温度と湿度です。
口は外部と接している臓器であり菌が侵入しやすく、カンジダ菌や様々な細菌の繁殖により、朝起きた際の口腔内のネバネバ感が引き起こされている可能性があります。治療は抗真菌剤が効果的です。
同時に歯磨きを念入りに行い、就寝前に口腔内の菌をできるだけ減らす丁寧な口腔ケアが不可欠です。

口呼吸
もう一つの原因として、口呼吸が上げられます。
唾液が蒸発することによる乾燥感や唾液の蒸発によるカンジダ菌の繁殖がネバネバ感を引き起こします。
カンジダ菌は誰の口の中にも存在しますが、通常は唾液で洗い流されてしまいます。
しかし口呼吸することで唾液が蒸発してしまい、上手く流されずに菌が繁殖してしまうのです。

治療は原因別に行っていきます。

【鼻閉塞が原因の口呼吸】
鼻炎の原因など鼻閉塞の解消を考えます。市販の鼻腔拡張テープなども効果的な場合があり、必要であれば耳鼻科での診察もしていただきます。

【口腔周囲筋の衰えによる口呼吸】
上向きで寝ると口が開きやすく、一度寝方をかえてみるのも大切です。

【それでも緩和しないときは】
ナイトガード(歯ぎしり防止装置)の使用が効果的。保湿剤との併用で夜の乾燥間がかなり改善します。

特定の状態の時に
乾燥感・ネバネバ感があります。

緊張したり強いストレスを受けるなどして交感神経が優位になると
唾液の分泌が抑制され、口の中が乾燥し、ネバネバしてきます。
特に非日常的なことが起こると誰でもストレスを受けます。
普段のライフスタイルを見直し、どういったときに乾燥感やねばつきがおこるのか考えてみることで、
原因が見つかるときもあります。

ただ症状が深刻な場合は少し気分を落ち着かせるお薬(SNRI、SSRI等)を
服用していただくのも効果的です。

薬をたくさん飲んでいます。
ドライマウスに
関係ありますか?

花粉症の時期や風邪をひいた時に、鼻炎の薬を飲んだら鼻、目、口などあらゆるところが乾いて
困ったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ドライマウスの中でも、このような薬剤による副作用が原因で引き起こされるものが
「薬剤性ドライマウス」です。
ドライマウスに悩まれている方の約半数ともいわれ、非常に多いケースです。主に向精神薬、降圧剤、
抗コリン剤、抗アレルギー剤などがドライマウスを引き起こす薬剤としてあげられます。

ただし実際、内科主治医先生と相談しながら、これらの薬剤を減量、休薬を検討していくのですが、
現在服用中の薬を減量、休薬できるケースは少なく、保湿剤や漢方薬等で対応していきます。

口がかわいて水を飲み過ぎると
どうなりますか?

水は飲みすぎても特に問題はありませんが、胃液がうすめられて胃腸の調子が悪くなることもあります。
また、満腹感から十分栄養のある食事ができなくなることもあるかもしれません。
水は飲むより、口に含んでうがいのようにすることもよいと思います。
また、 症状、検査の結果によってはお薬(漢方薬やシェーグレン症候群のお薬)を飲んで頂いたり、
口の中に保湿剤を使っていただいたり、夜にマウスピースをはめて寝て頂いたり。
それぞれの症状に合わせて治療していくと効果的です。

舌がひび割れているのは
ドライマウスですか?

ドライマウスになると舌の粘膜も乾燥し、舌にヒビが入ったようになります。
溝状舌といい、 舌の表面に多数の溝が見られる状態です。

自覚症状として、溝の部分に炎症を併発した場合、軽い痛みと刺激物による痛みがあります。
表面の溝の形態は、数本の溝や不規則で小さい溝、
舌中央に大きな溝がありここから小さな溝が左右に出ている形のもの、
舌縁に放射状にみられる場合や舌全体に分布するものもあります。

溝部分は自浄作用が悪く、プラークで不潔となりやすく、軽度の炎症やカンジダ症も併発が多いです。
また、全身疾患は認めないが、老人に溝状舌を認めることがあります。
ときに疼痛を自覚するが、自然に消退する場合が多く、経過は良好です。
疼痛や炎症を伴う場合は、うがい薬や口腔用軟膏を使用することもあります。

糖尿病で口が渇きますが
何か良い方法はないですか?

糖尿病の症状でよく知られるものは、口やのどの異常な渇きです。
糖尿糖の人はその名の通り、尿に糖が含まれています。

糖を含んだ尿は浸透圧が高く、水を尿管をひっぱる力が強くなります。
その結果として多量の尿が排泄され、全身として脱水症状が慢性的にある状態になり、ドライマウスが生じるそうです。糖尿病によるドライマウスは脱水症状が原因の一つといえます。

治療は、内科での糖尿病のコントロールと、歯科による漢方薬の投薬。
保湿ジェルや人工唾液の使用などの対症療法となります。

特定の状態の時に
乾燥感・ネバネバ感があります。

緊張したり強いストレスを受けるなどして交感神経が優位になると
唾液の分泌が抑制され、口の中が乾燥し、ネバネバしてきます。
特に非日常的なことが起こると誰でもストレスを受けます。
普段のライフスタイルを見直し、どういったときに乾燥感やねばつきがおこるのか考えてみることで、
原因が見つかるときもあります。

ただ症状が深刻な場合は少し気分を落ち着かせるお薬(SNRI、SSRI等)を
服用していただくのも効果的です。

どうして唇と目の検査が
必要なのですか?

ドライマウスの原因の一つにシェーグレン症候群があります。
シェーグレン症候群とは、涙液分泌低下(ドライアイ)、唾液分泌低下(ドライマウス)などの乾燥症状を伴うことが多い、自己免疫疾患です。

この病気は、自分の唾液を分泌する組織や目の涙を出す組織を自分の細胞が攻撃してしまう病気です。
病気の判定をするために唾液腺という組織を少しだけ採取。顕微鏡で攻撃する細胞の有無をみます。
また、涙の腺も攻撃しますので、涙の量を測ることも、疾患の診断基準の一つです。

シェーグレン症候群は典型的に中年女性に多い病気で、50歳代にピークがあります。
圧倒的に中年女性に多い病気ですが、高齢者や子供を含む若者にも見られます。
関節リウマチをはじめ、膠原病の患者によく発症することがあります。

漢方薬を飲んでますが、
あまりききません。

ドライマウスの治療に漢方薬を使用することがあります。
当院ではシェーグレン症候群ではないけれど、うがい薬や保湿剤等では改善されない方に服用して様子を見て頂いてます。
ただ漢方薬は症状や個人差により、効く場合、効かない場合があります。また、副作用が比較的少ないです。

漢方薬には即効性製はないため、しばらく継続することが必要です。普段の薬と違い、体質も徐々に改善していくイメージを持っていただくと良いと思います。
効果が少ない場合は、主治医の先生と相談していただいて、種類を変えてみるのも1つでしょう。

高血圧の薬を飲んで口が
乾きます。

そのお薬を飲む前は問題がなく、お薬を服用している時だけ口が渇くということになれば、病気が原因のドライマウスではなく、薬剤性のドライマウスの可能性が高いと言えます。

一般に副作用により口腔乾燥を生じる薬剤として、降圧薬、利尿薬、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗不安薬、鎮痛薬がよく知られ、それ以外にも口渇を来す薬剤は多くあり、日本医薬品集のデーターベースで副作用に口渇を挙げているもの約600種類にものぼるとされています。

多くの場合は全身状態の安定のため、お薬は必要であり、ドライマウスの治療は漢方薬や保湿剤使用による対症療法になります。

シルマーテスト、
サクソンテストとは
なんですか?

どちらもシェーグレン症候群を確定するための検査です。

シルマーテストは、涙の量を測定するシェーグレン症候群の症状の1つで、ドライアイを診断するために欠かせない代表的な検査法です。

シルマーテストの方法は、大きさ7×50ミリほどの細い濾紙(涙紙)の一端を少し折り曲げ、
眼の涙点上に挟んで5分間まぶたを閉じます。濾紙に涙がしみこみますので、その数値を読み取り涙の量を計測します。
5分間に出る涙の量が10mm前後であれば、正常と判断され、5mm以下であればドライアイが疑われます。

サクソンテストとはドライマウスの唾液分泌検査の1つで、ガーゼに吸収した唾液量を測定します。
ガーゼを噛む前にガーゼの重量を計っておき、2分間噛んだ後のガーゼの重量とのその差を唾液分泌量とします。2g/2分以下が唾液分泌低下とされています。
他にガムテスト、安静時唾液検査があります。

唾液分泌促進薬は
どうして効くのですか?

唾液分泌促進薬(塩酸セビメリン)は、弱った唾液腺に直接刺激を与えます。

唾液腺は交感神経と副交感神経の二重支配を受けていますが、主な唾液分泌は、ムスカリン性アセチルコリン受容体を介した副交感刺激によります。
セビメリン塩酸塩水和物は、唾液腺や涙腺に作用して分泌機能を促進。
有効性はかなり高く、とても期待されている薬剤です。
副作用として、嘔気や腹痛などの消化器症状や発汗などがあります。ただし、消化器症状は内服量を1~2週毎に増量することにより回避することができ、ステップアップ式投与法を行うと良いでしょう。

これらの薬剤は唾液分泌を促進する有効な薬剤であり、「シェ-グレン症候群に伴う口腔乾燥症状」に対して保険適応があります。

ドライマウス・舌痛症に関するコラムを見る