今回のメインの講師は 松本大学薬理学、口腔内科 教授の 王先生でした。
王先生は非常に有名な先生で、口腔内科という今までに歯科になかったアプローチで、今まで急性疾患中心であった歯科治療を、慢性疾患(例えば「歯周病」)を内科的に治療いておられる先生です。
特に今回は重症な歯周病に対しての抗生剤の長期投与についての貴重な講演でした。
歯周病は近年バイオフイルム感染症として認知されました。
バイオフイルムとは、近な例としては、歯垢や台所のヌメリなどがあります。自然界にも広く存在し、基質と水があれば、あらゆる場所に存在します。たとえば、水中の石の表面についている膜状のものなどが当てはまります。
バイオフィルム内では様々な種類の微生物が存在し、その中で菌が繁殖するので、薬だけを飲んで治る単純な病気ではないのです。
今回、王先生は今作成中の新しい歯周病における薬のガイドラインについても話をされ、とても有意義な講演でした。
2009年11月23日 AM 11:20
歯科
第9回南大阪口腔疾患勉強会 vo.2