出っ歯はマウスピース矯正で治せる?考えやすい場合と難しい場合(大阪・羽曳野)

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出っ歯はマウスピース矯正で治せる?考えやすい場合と難しい場合

上の前歯が前に出ている「出っ歯」が気になって、マウスピース矯正で治せないかと調べている方もいると思います。先にお答えすると、出っ歯でもマウスピース矯正で治療を考えられる場合はあります。ただ、出っ歯に見える理由は人によって違い、前歯が前に傾いているのか、歯を並べる場所が足りないのか、あごの骨の位置が関わっているのかで、合う方法も、歯を抜く必要があるかどうかも変わります。どれに当たるかは鏡や写真では決められないので、検査で確かめてから考えることが大切です。

先生のひとこと

「その辺のやっぱ説明をしていただけると、皆さんも選べますから、いいんじゃないかな。」

理事長 加藤直之のYouTubeの動画(2024年10月9日公開・5分48秒ごろ)より

歯を抜く場合と抜かない場合のそれぞれで、歯並びや治療の期間の見通しの説明を受けてから選ぶことについて話した言葉です。

この記事では、羽曳野の加藤総合歯科・矯正歯科(以下、当院)が、出っ歯にはどんな形があるのか、マウスピース矯正で治療を考えやすい出っ歯と難しい出っ歯の違い、歯を抜くかどうかの決まり方、検査で分かることをお伝えします。なお、当院では現在ワイヤー矯正は行っておりません。マウスピース矯正を中心にしています。

当院のマウスピースの特徴について詳しくみる

出っ歯とは、どんな状態のことですか?

上の前歯が、下の前歯より大きく前に出ている状態です。歯科では「上顎前突(じょうがくぜんとう)」と呼びます。日本矯正歯科学会の一般向けの説明では、次のような場合があるとしています。

  • 上の前歯が強く前に傾いている
  • 上の歯並び全体が前に出ている
  • 下あごが小さかったり後ろにあったりして、見かけ上、出っ歯に見えることもある

出っ歯とは、どんな状態のことですか?

同じ説明では、この噛み合わせだと口を楽に閉じにくいこと、顔をけがしたときに前歯を折ったり唇を切ったりしやすいこと、下の前歯が上の前歯の裏側の歯ぐきを傷つけていることがあることにも触れています。日本歯科医師会も、上のあごや前歯が前に出ていて唇が閉じにくい状態と説明し、指しゃぶりの癖が原因の場合もあるとしています。

なお、お子さんの出っ歯は、あごの成長が残る時期ならではの考え方があり、大人とは進め方が違います。この記事では主に大人の出っ歯についてお伝えします。

マウスピース矯正で治療を考えやすいのは、どんな出っ歯ですか?

主に前歯の傾きによる出っ歯で、あごの骨の位置に原因がなく、歯を抜かずに前歯を並べ直す場所をつくれる見込みがあるときは、マウスピース矯正での治療を検討しやすくなります。日本矯正歯科学会は、マウスピース型の矯正装置による治療の指針で、推奨されない症例として、歯を抜く必要がある症例と、あごの骨そのものに原因がある症例などを挙げています。出っ歯でいえば、この二つに当たるかどうかが最初の分かれ目です。

ただし、検討しやすいことは、治ることの約束ではありません。前歯をどこまで下げられるかは、動かす量や、歯ぐきと歯を支える骨の状態によって変わります。マウスピースの装置が難しいとされる歯並びの全体の考え方は、マウスピース矯正でできない歯並びを説明した記事でまとめています。

マウスピース矯正では難しいのは、どんな出っ歯ですか?

あごの骨の位置のずれが大きい出っ歯や、歯を抜いて前歯を大きく後ろへ下げる必要がある出っ歯は、マウスピースの装置では難しいとされることがあります。

当院の案内でも、当院で使っているマウスピースの装置は、奥歯を動かす治療や、歯を抜いて歯を動かす治療のように、歯を大きく動かす治療を苦手としていると説明しています。

難しいと分かったときは、ほかにどんな方法があるのかも聞いてください。日本矯正歯科学会も、治療の利点と欠点、ほかの治療方法について十分に説明を受け、理解したうえで同意するよう呼びかけています。

出っ歯を治すのに、歯を抜く必要はありますか?

必要な場合と、必要でない場合があり、どちらになるかは検査をしてから決まります。

学会の指針では、歯を抜く必要がある症例はマウスピース型の装置が推奨されない症例に入るため、歯を抜くかどうかは装置を選ぶうえでも大事な分かれ目です。抜く場合と抜かない場合で、歯並びや治療の期間の見通しがどう違うのか、説明を受けて比べてから決めてください。

出っ歯を治すと、口元や横顔も変わりますか?

変わることはありますが、どれくらい変わるかは人によって違い、始める前に約束できるものではありません。

横顔について気になっていることがあれば、相談のときにそのまま伝えてください。どこまでが歯の位置で変えられる話で、どこからがあごの骨の話なのかを、検査の結果を見ながら分けて説明を受けると、期待と見通しのずれを小さくできます。

検査では、何が分かるのですか?

出っ歯の原因が前歯の傾きにあるのか、あごの骨の位置にあるのか、歯を並べる場所がどれくらい足りないのかを確かめます。

日本矯正歯科学会は、矯正の治療の前には検査が必要で、通常は、問診、お口の中の診査、レントゲン写真(横顔や正面の頭部のレントゲン写真、歯全体のレントゲン写真など)、顔と口の写真、歯型をとると説明しています。

当院では、初めての相談の日に、レントゲン撮影とお口の中のスキャンを行い、その日に分かる範囲の診断をご説明しています。スキャンで作るデジタルの模型では、噛み合わせのバランスが色分けで表示されます。矯正の治療を考えている方は、お顔の写真を加えて歯の動かし方の計画を立てる追加の診断を行い(2週間ほどかかります)、診断の結果と計画、費用、おおよその治療期間を後日ご説明します。

大人になってから前歯が前に出てきたと感じる場合は、歯周病で歯の支えが弱っていることもあります。日本矯正歯科学会は歯周病で歯並びが崩れてくることがあるとし、日本歯科医師会は、矯正の治療で歯を動かすには歯ぐきや歯を支える骨が健康であることが必要な条件だとしています。そのようなときは、歯並びを整えるより先に、歯ぐきの治療が必要になることがあります。

結局、自分の出っ歯はマウスピース矯正で治療できますか?

検査で原因を確かめてから分かります。分かれ目は主に次の三つです。

  • 出っ歯の原因が、前歯の傾きにあるのか、あごの骨の位置にあるのか
  • 歯を抜かずに、前歯を並べ直す場所をつくれるか
  • 歯ぐきと歯を支える骨が、歯を動かせる状態か

鏡で見た印象やインターネットの写真で決めず、ご自分の検査の結果を見ながら説明を聞いてください。マウスピースの装置が合わないと分かった場合も、その理由とほかの方法を聞いてから考えれば十分です。

治療の期間・費用と、主なリスクは?

当院のマウスピース矯正は、公的医療保険の使えない自由診療です。始める前の検査で今の歯並びとお口の状態を確かめ、治療の計画と費用の総額をお伝えして、納得していただいてから文書で同意をいただき、治療に入ります。

期間の目安は、軽度の症例なら半年程度、標準的な症例なら1年〜1年半程度、難しい症例なら2年程度です。来院は基本的に2〜3か月に1回で、来院のあいだは、当院が用意するアプリでお口の中の写真を毎週1回撮っていただき、経過を確かめます。実際の期間と来院の回数は、検査・診断のあとに、その方の歯並びに合わせてお伝えします。費用は治療の範囲によって変わるため、検査・診断のあとにご説明します。治療の前後に、むし歯や歯周病の治療、抜歯が必要になる場合があり、その分は内容によって保険診療か自由診療として別にかかります。

治療のあとは、歯並びの後戻りを抑えるために、保定装置(リテーナー)を使います。保定装置の費用は矯正の費用とは別にかかり、ご都合で治療の期間が延びたときは、治療計画の作り直しの費用もかかります。保定装置を使う期間は、お口の状態や治療の内容に応じて、担当の歯科医師がご案内します。

治療に伴って起こりうることとして、当院の案内では次のものを挙げています。どれも程度には個人差があります。

  • 装置をつけたあとや調整のあとに、歯の痛みや違和感が出ることがある
  • 装置のまわりに汚れがたまりやすくなり、歯肉炎やむし歯のリスクが上がる
  • 装置によって発音しづらく感じることがある
  • 歯が動くのに伴って、歯根吸収(歯の根が短くなること)や、歯の神経が反応しなくなること(失活)が起こる場合がある
  • 治療のあとに保定を怠ると、後戻りが起こることがある
  • 装置に使われている樹脂に対して、発疹・皮膚炎などの過敏症の既往がある方は、装置を使用できない場合がある

【マウスピース型矯正装置に関する重要なお知らせ】

  • 当院で使用するマウスピース型矯正装置のうち、プレオルソを除く装置(インビザライン、インビザライン・ファースト)は、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認・認証を受けていない医療機器です
  • 装置ごとの区分: プレオルソは、国内で医療機器認証を受けた管理医療機器です(認証番号 225ADBZX00053000・製造販売業者: 株式会社フォレスト・ワン)
  • 入手経路: 米国 Align Technology, Inc. が製造する装置を、同社の日本法人であるインビザライン・ジャパン合同会社を通じて購入しています
  • 国内の承認医療機器の有無: 当院が確認した限り、インビザラインと同一の性能を有する、国内で承認または認証を受けたマウスピース型カスタムメイド矯正装置はありません。なお、ワイヤー矯正に用いる装置(ブラケット等)には国内で認証を受けた医療機器があり、これを用いる治療方法があります(当院では現在ワイヤー矯正は行っておりません)
  • 諸外国における安全性等に係る情報: インビザラインは、1998年に米国 FDA(食品医薬品局)の 510(k) クリアランスを受けています。510(k) は、既存の医療機器と実質的に同等であることを示して米国内で販売できるようになる制度で、日本の承認とは審査の仕組みが異なります。全世界では累計2,200万人以上(2025年12月期時点・Align Technology, Inc. 公表)の治療に用いられています。また、2022年12月に米国で、3D治療計画ソフトウェアの不具合により必要な枚数と異なる枚数のアライナーが製造されるおそれがあるとして、製品の回収(リコール。米国 FDA の分類はクラスⅡ)が1件行われています
  • インビザラインおよびインビザライン・ファーストは、医薬品副作用被害救済制度および生物由来製品感染等被害救済制度の救済の対象にはなりません

羽曳野院で出っ歯の相談をするには?

出っ歯のご相談は、加藤総合歯科・矯正歯科の羽曳野本院(大阪府羽曳野市白鳥2-16-34・近鉄古市駅から徒歩3分)で受けています。お電話(072-957-2686)かWEB初診予約でご予約ください。予約のときや相談の当日に「出っ歯をマウスピース矯正で治療できるか知りたい」と伝えていただくと、その点から説明を始められます。

横顔が気になる、口を閉じにくい、前歯で噛み切りにくいなど、困っている場面があれば、それもそのまま伝えてください。説明を聞いたその日に決める必要はありません。所在地と来院の方法は、アクセスのページをご覧ください。

噛み合わせが深いと言われたことがある方は、噛み合わせが深いと言われたときの相談の目安の記事も参考にしてください。

出っ歯の形・この噛み合わせで起こりやすいこと・矯正の検査の内容・歯周病で歯並びが崩れること・治療の方法の説明を受けて同意すること・健康な歯を抜くことがあること・口元と治療中の顔の変化:日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」、同「アライナー型矯正装置による治療指針 一般公開にあたって」。マウスピース型の装置で推奨される症例と推奨されない症例:同「アライナー型矯正装置による治療指針」。出っ歯(上顎前突)の説明と指しゃぶりの癖・成長の時期の子どもの治療・歯を動かすときの歯ぐきと骨の条件:日本歯科医師会 テーマパーク8020「矯正歯科」。歯周病で歯が前に動くこと:日本歯周病学会が監修する「ペリオブック」の「歯周病は進行する病気?進行段階とその状態を詳しく解説!」。装置が苦手とする動き・相談と検査の流れ・期間・通院・保定装置と別にかかる費用・リスク・装置の承認の状況:当院の矯正治療の案内。先生のひとこと:理事長 加藤直之のYouTubeの動画。(日本矯正歯科学会の3ページは2026年10月29日、ほかは2026年10月28日確認)

  • 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-11-01

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この記事の監修

加藤 直之

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科、加藤です。 当院は、歯医者さんの「痛い・怖い・行きたくない」というイメージをなくし、患者様が悩みを相談できてリラックスした状態で治療ができるそんな医院を目指し運営しております。

資格・所属

NPO法人日本歯科予防協会理事/ISOI インプラント認定医/ドライマウス認定医/日本ドライマウス学会会員/日本抗加齢医学会会員/医療情報技師認定証/ITIインプラント認定/AQBインプラント認定/ザイブインプラント認定/POIインプラント認定/インプラント学会 所属ブローネマルクインプラント認定/SARGONインプラント認定/審美歯科学会認証