こんにちは、朝晩はまだまだ冷え込みますね。羽曳野市の加藤歯科です。
今回はオバマ大統領はGMを救った理由についての考察トピックスがありましたので、ご紹介したいと思います。日本も同じ道を進んでいますね。
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アメリカ政府は、GM再建のためにおよそ500億ドル(約5兆円)の公的資金を使おうとしています。
なぜ、アメリカ政府は、GMを「破産」させるのではなく、巨額の資金を使ってでも「再生」させようとしたのでしょうか。
「アメリカの雇用」のデータでは2008年以降、600万人近くの雇用を失っています。
オバマ大統領が経済対策として2010年までに300万~400万人の雇用拡大をすると言っていましたが、400万人じゃ全然足りません。今年だけでも、職を失う人が400万人以上増えてしまう可能性があります。
オバマ大統領がGMを救った理由は、ここにあります。GMを単純に「破産」させてしまうと、もっとたくさんの雇用が失われます。「本当はGM再建に関与したくない」と言いながらも「政府が面倒を見る」ことになった裏には、これがあるのです。
また、オバマ大統領は、元はイリノイ州から出た民主党選出の上院議員であり、大きな支持母体は全米自動車労働組合(UAW)です。つまり、彼は自動車業界で働く人たちによって支持されているのです。
だから、もしGMを破産させて、これ以上雇用が削減されると、彼の支持自体が失われる可能性があるのです。
次に「貯蓄率」に目を向けてみましょう。
貯蓄率の上昇は国民の不安から起こっています。
ほぼゼロ状態だったアメリカの貯蓄率が、失業率の上昇などの理由から不安が大きくなり、4%台まで貯蓄率が上がってしまいました。
貯蓄率が上がるから、消費が減る。消費が減るから余計に景気の低迷が長引くという悪循環に陥っています。米国のGDPの70%を支えているのが個人消費だからです。
雇用不安がある程度解消され、個人消費が上がり、アメリカの貯蓄率が下がり始めた時、アメリカの景気が上向きになります。ただ、その大前提が、「住宅価格が下げ止まるかどうか」です。
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羽曳野市・古市駅の加藤歯科
2010年5月31日 PM 12:28
日常
オバマ大統領がGMを救った理由