マウスピース矯正とワイヤー矯正、どっちが合う?違いと向いている歯並び(大阪・羽曳野)

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マウスピース矯正とワイヤー矯正、どっちが合う?違いと向いている歯並び

マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらにしようか、迷っている方は多いと思います。先にお答えすると、二つの大きな違いは、装置を自分で取り外せるかどうかです。取り外せるマウスピースの装置は、食事や歯みがきがしやすい一方で、1日の大半の時間つけておくことを、自分で毎日守る必要があります。歯に付けたままにするワイヤーの装置は、装置そのものをつける時間は気にしなくてよい一方で、くっつく物やかたい物に気をつけることと、装置のまわりの歯みがきに手間がかかります。どちらが合うかは、歯並びの状態と毎日の過ごし方の両方で変わるので、検査を受けて説明を聞いてから選んでください。

先生のひとこと

「ちゃんとした使い方がね、大事になってきます。」

理事長 加藤直之のYouTubeの動画(2024年9月18日公開・0分39秒ごろ)より

取り外しができるマウスピースの装置は、つけ外しや手入れで気をつけることが多い、という話の中の言葉です。

この記事では、羽曳野の加藤総合歯科・矯正歯科(以下、当院)が、二つの装置の違いと、向いている歯並びの考え方をまとめます。なお、当院では現在ワイヤー矯正は行っておらず、マウスピース矯正を中心にしています。ワイヤー矯正については、矯正歯科の学会の一般向けの説明をもとに書いています。

当院のマウスピースの特徴について詳しくみる

マウスピース矯正とワイヤー矯正は、仕組みのどこが違うのですか?

歯に力をかける装置の形と、自分で取り外せるかどうかが違います。ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットという小さな部品を付け、そこにワイヤーを通して歯を動かします。日本矯正歯科学会は、永久歯が生えそろった方には、ほとんどすべての歯の表面に取り付けるマルチブラケット装置を使うことが多いと説明しています。装置は歯に付けたままにするので、自分では外せません。

マウスピース矯正では、透明なマウスピースを歯にかぶせて歯を動かします。マウスピースは1枚ずつ少しずつ形が違っていて、決められた日数ごとに次の1枚に替えていくことで、歯を少しずつ動かしていきます。食事や歯みがきのときは、自分で外すことができます。

見た目は、どれくらい違いますか?

マウスピースの装置は透明に近いプラスチックでできています。途中で歯の表面に小さな突起(アタッチメント)を付けることがありますが、歯に近い色の樹脂です。

ワイヤーの装置を歯の表側に付けると、口を開けたときに見えやすいことがあります。歯の裏側に付ける装置は、日本矯正歯科学会によると、他人にはほとんど分からない一方で、舌が触れて痛む、しゃべりづらい、歯みがきがしにくいといった面もあるとされています。

食事と歯みがきは、どう変わりますか?

マウスピースの装置は、食事と歯みがきのときに外します。外して食べ、歯をみがいてからつけ直すので、装置のために食べる物を選ぶことは基本的にありません。ただし、歯をみがかずにつけると、マウスピースの中でむし歯ができやすくなるおそれがあります。

ワイヤーの装置は、付けたまま食事をします。奥歯の装置のまわりなどには食べかすが残りやすく、日本矯正歯科学会は、毎食後の歯みがきと、矯正用の歯ブラシや歯間ブラシを一緒に使うことを勧めています。

どちらの装置でも、治療中はふだんよりていねいな手入れが要ります。手入れの工夫は、矯正中のむし歯と歯ぐきの守り方を説明した記事にまとめています。

マウスピース矯正のデメリットは、毎日のどんな手間ですか?

いちばんの手間は、つけておく時間を自分で守ることです。当院では1日20〜22時間を目安にお伝えしています。食事のたびに外して歯をみがいてからつけ直すこと、決められた日数で次のマウスピースに替えることも、毎日の習慣になります。つけ方の基本は、マウスピース矯正中の噛み合わせとつけ方の注意を説明した記事にまとめています。

当院では通院の間も、当院が用意するアプリで毎週1回お口の中の写真を撮っていただき、経過を確認しています。それでも、毎日つけておくのは患者さんご自身です。

ワイヤーの装置は歯に付けたままなので、装置そのものをつける時間を自分で守る必要はありません。その代わり、くっつく物やかたい物に気をつけることと、装置のまわりのていねいな歯みがきが、治療の間続きます。どちらの手間が少ないというより、手間のかかる所が違うと考えてください。

二つの装置の毎日の手間を並べると、次のようになります。

  • マウスピースの装置:食事と歯みがきのたびに外して、歯をみがいてからつけ直す
  • マウスピースの装置:1日の大半の時間つけておく
  • ワイヤーの装置:付けたまま食べるので、くっつく物やかたい物に気をつける
  • ワイヤーの装置:装置のまわりを、矯正用の歯ブラシなどでていねいにみがく

マウスピース矯正のデメリットは、毎日のどんな手間ですか?

通院の回数や、通院で行うことは違いますか?

通院のときに行うことが違います。日本矯正歯科学会によると、ワイヤー矯正では通院のたびに装置を調節します。通う間隔は医院や治療の段階で違うので、相談先で確かめてください。

当院のマウスピース矯正では、来院は基本的に2〜3か月に1回で、経過がよい場合は間隔が延びることもあります。来院のときには次に使う枚数のマウスピースをお渡しし、マウスピースが浮いていないか、突起が取れていないか、むし歯ができていないかを確かめます。治療の途中でマウスピースのはまりが悪くなることは珍しくなく、そのときはお口の中をスキャンし直して、途中の歯並びから計画を立て直し、新しいマウスピースを作ります。

痛みの出方に、違いはありますか?

どちらの装置でも、歯が動くときに痛みや違和感が出ることがあり、感じ方には個人差があります。日本矯正歯科学会によると、ワイヤーの装置では、つけた当初に大人で1週間ほど痛みが続くことがあり、通院のたびの調節のあとにも痛みが出ますが、だんだん軽くなるとされています。装置が唇や頬の内側にこすれて痛むこともあります。

マウスピースの装置でも、つけ始めや新しいマウスピースに替えたあとに、歯の痛みや違和感が出ることがあります。当院の案内でも、装置をつけたあと、個人差はありますが1週間ほど軽い歯の痛みを感じることがあるとしています。痛みが心配な方は、相談のときにそのまま伝えてください。

自分の歯並びには、どちらが向いていますか?

歯をどれくらい、どの向きに動かす必要があるかと、毎日の過ごし方の両方で変わります。日本矯正歯科学会は、すべての症例をマウスピースの装置だけで治せるとは考えにくい、という考えを示しています。どんな歯並びが難しいとされているかは、マウスピース矯正でできない歯並びを説明した記事で詳しくお伝えしています。

相談の日には、ご自分の歯並びがマウスピースの装置で治療しやすい形かどうか、合わない場合にほかにどんな方法があるのか、途中でうまく進まなかったときに当院がどう対応するのかを、遠慮なく聞いてください。

毎日の過ごし方では、1日の大半の時間マウスピースをつけておけるか、食事のたびに外して歯をみがく時間が取れるかが手がかりになります。

金属アレルギーが心配な方もいると思います。マウスピースの装置に替えても材料の心配がすべてなくなるとは言い切れないため、装置を選ぶ前に確かめておきたいことを、金属アレルギーと矯正の装置を説明した記事にまとめています。

治療期間・通院の目安と、主なリスクは?

当院のマウスピース矯正は、公的医療保険の使えない自由診療です。始める前の検査で今の歯並びとお口の状態を確かめ、治療の計画と費用の総額をお伝えして、納得していただいてから文書で同意をいただき、治療に入ります。

期間の目安は、軽度の症例なら半年程度、標準的な症例なら1年〜1年半程度、難しい症例なら2年程度です。実際の期間と来院の回数は、検査・診断のあとに、その方の歯並びに合わせてお伝えします。費用は治療の範囲によって変わるため、検査・診断のあとにご説明します。治療の前後に、むし歯や歯周病の治療、抜歯が必要となる場合があり、その分は内容によって保険診療か自由診療として別にかかります。患者さんのご都合で治療期間が延びた場合は、治療計画を作り直すための費用がかかります。

治療のあとは、歯並びの後戻りを抑えるために、保定装置(リテーナー)を使います。保定装置の費用は矯正の費用とは別にかかります。保定装置を使う期間は、お口の状態や治療の内容に応じて、担当の歯科医師がご案内します。

主なリスク・副作用として、装置をつけたあとや調整のあとの歯の痛みや違和感、汚れがたまりやすくなることによる歯肉炎やむし歯のリスク、発音のしづらさがあります。歯の移動に伴って、歯根吸収(歯の根が短くなること)や歯の神経が反応しなくなること(失活)が起こる場合もあります。治療のあとに保定(保定装置で歯並びを保つこと)を怠ると、後戻りが起こることがあります。また、装置に使われている樹脂に対して、発疹・皮膚炎などの過敏症の既往がある方には、装置を使用できない場合があります。いずれも程度には個人差があります。

【マウスピース型矯正装置に関する重要なお知らせ】

  • 当院で使用するマウスピース型矯正装置のうち、プレオルソを除く装置(インビザライン、インビザライン・ファースト)は、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認・認証を受けていない医療機器です
  • 装置ごとの区分: プレオルソは、国内で医療機器認証を受けた管理医療機器です(認証番号 225ADBZX00053000・製造販売業者: 株式会社フォレスト・ワン)
  • 入手経路: 米国 Align Technology, Inc. が製造する装置を、同社の日本法人であるインビザライン・ジャパン合同会社を通じて購入しています
  • 国内の承認医療機器の有無: 当院が確認した限り、インビザラインと同一の性能を有する、国内で承認または認証を受けたマウスピース型カスタムメイド矯正装置はありません。なお、ワイヤー矯正に用いる装置(ブラケット等)には国内で認証を受けた医療機器があり、これを用いる治療方法があります(当院では現在ワイヤー矯正は行っておりません)
  • 諸外国における安全性等に係る情報: インビザラインは、1998年に米国 FDA(食品医薬品局)の 510(k) クリアランスを受けています。510(k) は、既存の医療機器と実質的に同等であることを示して米国内で販売できるようになる制度で、日本の承認とは審査の仕組みが異なります。全世界では累計2,200万人以上(2025年12月期時点・Align Technology, Inc. 公表)の治療に用いられています。また、2022年12月に米国で、3D治療計画ソフトウェアの不具合により必要な枚数と異なる枚数のアライナーが製造されるおそれがあるとして、製品の回収(リコール。米国 FDA の分類はクラスⅡ)が1件行われています
  • インビザラインおよびインビザライン・ファーストは、医薬品副作用被害救済制度および生物由来製品感染等被害救済制度の救済の対象にはなりません

羽曳野院で矯正の相談をするには?

矯正の相談は、加藤総合歯科・矯正歯科の羽曳野本院(大阪府羽曳野市白鳥2-16-34・近鉄古市駅から徒歩3分)で受けています。お電話(072-957-2686)かWEB初診予約でご予約ください。予約のときや相談の当日に「マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを聞きたい」と伝えていただくと、その点から説明を始められます。

相談の日には、レントゲン撮影とお口の中のスキャンを行い、その日に分かる範囲の診断をご説明します。仕事や学校など毎日の過ごし方もうかがい、マウスピースの装置を無理なく続けられそうかを一緒に考えます。その日に決める必要はありません。気になる点は、そのままお尋ねください。

大人になってからの矯正で年齢が気になる方は、矯正は何歳まで受けられるかを説明した記事も参考にしてください。

装置の仕組み・マルチブラケット装置・歯の裏側の装置・ワイヤーの装置の痛みと歯みがきの出典:日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」。すべての症例をマウスピースの装置だけで治せるとは考えにくいとする学会の文:同「アライナー型矯正装置による治療指針 一般公開にあたって」。当院のマウスピース矯正の進め方・装着時間の目安・通院とはまりが悪くなったときの計画の立て直し・痛み・期間・保定装置と別にかかる費用・リスク・装置の材料と承認の状況:当院の矯正治療の案内とコラム。(どれも2026年10月29日確認)

  • 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-10-31

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この記事の監修

加藤 直之

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科、加藤です。 当院は、歯医者さんの「痛い・怖い・行きたくない」というイメージをなくし、患者様が悩みを相談できてリラックスした状態で治療ができるそんな医院を目指し運営しております。

資格・所属

NPO法人日本歯科予防協会理事/ISOI インプラント認定医/ドライマウス認定医/日本ドライマウス学会会員/日本抗加齢医学会会員/医療情報技師認定証/ITIインプラント認定/AQBインプラント認定/ザイブインプラント認定/POIインプラント認定/インプラント学会 所属ブローネマルクインプラント認定/SARGONインプラント認定/審美歯科学会認証