妊娠中に歯医者へ行っても大丈夫?受診に適した時期と、レントゲン・お薬の考え方

※本記事中の「」内は、実在の患者さんの発言ではなく、一般的な例として記載したものです。妊娠の経過には個人差がありますので、実際の判断は産婦人科の主治医と歯科医師にご相談ください。
妊娠中に歯医者へ行っても大丈夫ですか?
受診してかまいません。むしろ妊娠中は口の中のトラブルが起こりやすい時期で、痛みや腫れを放置するほうが心配される場面があります。ただし、受診の際は妊娠中であることを必ず歯科医師にお伝えください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問には、「治療に際しては妊娠中であることを必ず歯科医師に告げて下さい」とご案内があります。妊娠週数によって受けられる処置や使える薬が変わるため、これは最初にお伝えいただきたい情報です。母子健康手帳をお持ちいただくと、経過を共有しやすくなります。
同じページには、妊娠中の歯科治療について「歯周病や虫歯の痛みを放置するほうが低体重児出産や早期出産のリスクが高くなるとされています」との記載もあります。気になる症状があるまま我慢を続けるより、まず相談していただくほうがよい、という考え方です。
治療を受けるなら、いつごろがよいのですか?
体調が落ち着く時期がすすめられています。ただし、痛みや腫れが強いときは時期を待たずにご相談ください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問では、「身体の状態が安定していると言われる妊娠中期(4~7カ月)が歯科の治療を受けるのに最も適した時期と言えるでしょう」とご案内しています。その理由として、次のように説明されています。
- 妊娠初期 ── 「さまざまな器官の基本的な部分を形成していく時期であり、エックス線や薬の使用に少々気を使います。またつわりも生じてくるので、あまり治療には向いてない時期となります」
- 妊娠後期 ── 「初めのころは比較的安全ですが中盤以降は胎児も大きくなり、長時間の診療ができなかったりちょっとした刺激で早産につながってしまう事態も考えられます」
そのうえで「基本的に治療を行って悪い時期はないとされていますが、妊娠初期と後期の中盤以降は避けた方が無難でしょう」とまとめられています。
ただし例外があります。同じページには「急性炎症などで重篤な症状を呈している場合は母体の方に危険が生じますのでこの限りではありません」と記載されています。強い痛みや腫れがあるときは、時期にかかわらずご相談ください。実際にいつ・どのような処置を受けるかは、産婦人科の主治医と歯科医師にご相談のうえお決めください。
妊娠中は、むし歯や歯ぐきのトラブルが増えるのですか?
増えやすい時期であることは知られています。原因は「歯からカルシウムが取られるから」ではなく、生活の変化とホルモンの変化にあると説明されています。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問では、まず「確かに、妊娠中はむし歯ができやすかったり、歯肉炎を起こしやすかったりします」としたうえで、俗説について「歯は一度歯ぐきから生えた後、身体のカルシウム代謝と関係がなくなりますので、歯からカルシウム分が取られてしまうことはありません」とご説明しています。
では何が背景にあるのか。同ページでは次の2点が挙げられています。
- 「妊娠中は生活のリズムの変化やつわり等で食生活が変化し、歯磨きがおろそかになったり、口の中の衛生状態が悪化することがあります」
- 「また、女性のホルモン分泌のバランスが変わり、妊娠性歯肉炎を起こしやすくなります」
歯ぐきについては、別の設問で「妊娠期間中は、女性ホルモンを栄養源として歯周病菌が増殖しやすい環境にあります」とも説明されています。そのため「妊娠中は規則正しい食生活をして、歯磨きを丁寧に行い、お口の中を清潔に保つことが必要です」とご案内しています。
なお、歯ぐきの腫れが大きくなってきた、膿のようなものが出た、という場合は、様子を見ずにご相談ください。歯ぐきの腫れについては、別の記事「歯ぐきが腫れた・膿が出たとき、どうすればいい?応急の対処と受診の目安」で詳しくご説明しています。
妊娠中のレントゲンや麻酔は、おなかの赤ちゃんに影響しませんか?
エックス線撮影については、防護具を使ったうえで撮影する場合、影響を心配する必要はないというのが一般的な見解とされています。ただし、必要かどうかは症状によります。撮影の前に妊娠中であることをお伝えいただき、心配な点は産婦人科の主治医と歯科医師にご相談ください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問では、次のようにご説明しています。
- 「歯科でのレントゲンの被爆線量は太陽光線から浴びる自然被爆量よりも少ないといわれています」
- 「また、腹部に照射するのではなく頭部なので散乱線の影響も無視できる範囲です」
- 「鉛入りのプロテクターを装着して、撮影していれば妊娠に対する影響(撮影後、妊娠が判明した場合でも)も心配する必要がないというのが一般的な見解です」
これらはあくまで一般的な見解として示されているものです。撮影するかどうかは症状と必要性によって判断されますので、不安な点はその場でお尋ねください。
お薬(痛み止めや抗生物質)は飲めますか?
処方されることはありますが、「妊娠中に完全に安全な薬はない」という前提で、必要性を比べて判断されます。自己判断で市販薬を使わず、歯科医師と産婦人科の主治医にご相談ください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問には、次の記載があります。
「妊娠あるいは妊婦に対する全ての薬剤は、治療に使用する有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する事というのが最近の傾向です。つまりは妊娠に対して100%安全な薬剤は存在しないと解釈できます。」
さらに「では、必ず問題があるのかというと常に何らかのリスクがありますよというのが基本です」とも記されています。つまり、薬を使う・使わないのどちらにもリスクがあり、症状の程度と妊娠週数を見て、そのつど判断されるということです。
一方で、同じページには「歯周病や虫歯の痛みを放置するほうが低体重児出産や早期出産のリスクが高くなるとされています」との記載もあります。痛みを我慢し続けることが安全側とは限りません。
つわりがひどくて歯みがきができません。どうすればいいですか?
無理に洗面所で磨こうとしなくてかまいません。できる範囲でよいので、口の中に食べ物のカスをためないことを優先してください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問では、つわりの時期のケアについて次のようにご案内しています。
- 「できるだけ間食(特に甘いもの)を避けて、口の中に食べ物のカスがたまるのを防ぎましょう」
- 「歯ブラシが無理であればブクブクうがいでも構いません」
- 「気分の良いときを見計らって、できるだけ歯ブラシを使うよう心がけましょう」
- 「もちろん歯磨き粉などは使用しなくて結構です」
- 「歯を磨くのは洗面所だけとはかぎりません。テレビを見ながらとか新聞、本を読みながらというのも一法です」
- 「歯磨き剤が多すぎると口の中が泡でいっぱいになって早くやめたくなるので気をつけましょう」
歯ブラシを口に入れるだけで気分が悪くなる場合は、ヘッドの小さい歯ブラシに替える、下を向いた姿勢で磨くなど、負担の少ない方法を試してみてください。つらい状態が続くときは、次の受診の際にその旨をお伝えください。
妊娠してから口が乾く・唾液が減った気がします
妊娠中に唾液が減ることは知られています。口の乾きはむし歯や歯ぐきのトラブルにつながることがあるため、水分をとりながら口の中を潤す工夫をしてみてください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問では、「妊娠時にはホルモンバランスの変動などによって、唾液の分泌が減少することがあります」とご説明しています。対応としては「舌の運動や唾液腺のマッサージによって反射唾液の分泌促進を行なうことが有効だと云われています」との記載があります。
乾きが強い、話しづらい、食事がしにくいといった状態が続く場合は、一度ご相談ください。
妊娠中に親知らずが痛くなったら、抜くことになりますか?
まず痛みや腫れを抑える処置が基本で、必ず抜くわけではありません。抜歯を検討する場合は、産婦人科と歯科の主治医の双方に相談したうえで時期と薬を決めることになります。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のよくある質問では、「妊娠中に親知らずがひどく痛んだり腫れることがあります。これは親知らずの虫歯や歯冠周囲炎が原因なことが多いです」としたうえで、「妊娠中の歯の治療としては、消炎処置、鎮静処置が基本ですが状況によっては外科的に抜歯をすることもあります」とご案内しています。
そして重要な留保として、「妊娠中の親知らずの抜歯は産婦人科、歯科の主治医の先生とともによく相談してから処置の時期や投薬内容の検討を行う必要があります」と記載されています。
なお、親知らずそのものについては「親知らずは個人差があり、歯の状態により抜かなくても治療が可能な場合もあります」「症状によっては抜かない選択も 診断します」ともご案内しています。痛みが出たからといって、その場で抜歯が決まるわけではありません。
上の子を連れて行けないのですが、預けられますか?
毎週火曜日と金曜日に、保育士がお子さんをお預かりする託児サービスをご利用いただけます。ご利用は無料(0円)ですが、これは託児サービスのご利用料が0円という意味で、診療にかかる費用は別途必要です。ご利用は毎週火曜日・金曜日の10時〜17時、同時間に3人までで、おやつの提供とおむつ替えは行っていません。くわしい条件は下記のとおりです。ご予約は診療のご予約と同時に承ります。
託児サービスについて、無料の対象と条件は次のとおりです。
- 無料(0円)の対象: 託児サービスのご利用そのもの
- 別途かかるもの: 診療にかかる費用は別途必要です(保険診療・自費診療の区分は治療内容によります)
- ご利用いただける曜日と時間: 毎週火曜日・金曜日の、保育士がいる10時〜17時までの間で、治療が終わるまで
- お預かりできるお子さんの年齢: 0歳から6歳まで
- 人数の上限: 保育スペースが限られているため、同時間に3人まで
- 行っていないこと: アレルギー等の事故を防ぐため、おやつはお出ししていません。また、安全性と衛生面の理由から、おむつ替えは行っていません
託児室は加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)の2階スペースにあります。ご予約は診療のご予約時に「小さいお子さんがおられる事をお伝えください」とご案内しています。お子さんの体調不良や急な予定変更の場合は、当日のキャンセルも可能です(ご連絡ください)。
詳しくは「キッズサービス」のページと、記事「羽曳野で子連れ・託児つきで通える歯医者」をご覧ください。
生まれてくる赤ちゃんのために、今できることはありますか?
妊娠中からお口の状態を整えておくことが、そのまま準備になります。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)のキッズサービスのページでは、「妊娠中のお母さまのお口の中の状態や生活習慣もお子さまへ影響します」とご案内しています。また、よくある質問では、妊娠を予定している段階から歯科健診を受け、歯と歯ぐきの状態を整えておくことをすすめる案内があります。
出産後は、しばらく自分の通院時間を取りにくくなる方もいらっしゃいます。体調の落ち着いている時期に一度みておくことで、産後にあわてずに済むことがあります。お子さんの受診開始時期については、記事「子どもの歯医者デビューはいつから?年齢の目安と親子で通える環境」をご覧ください。
治療に保険は使えますか?
一般的なむし歯治療や歯周病の治療は保険診療の対象です。材料や治療方法によっては保険が適用されず、自費診療となる場合があります。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)の「自由診療と保険診療の違い」のページでは、保険内治療メニューとして「虫歯治療」「予防歯科」「レーザー治療」「歯周病予防」などが挙げられています。同じページには「※症状・治療により、保険外(自由診療)のみの ご提案となる場合がございます。」との記載もあります。
具体的な内容と費用の見通しは、検査結果の説明を受ける際にご確認ください。よくある質問には「とりあえず今の現状の相談だけしたいのですが、それでもいいですか?」という設問もあり、「まず最初に現状をチェックさせて頂き、患者様とじっくりお話をし、希望内容、希望する治療回数、希望する治療期間など、できるだけご要望にそった治療計画をたてていきます」とご案内しています。相談だけの受診も受け付けています。
なお、同ページには「大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科では様々な医療機関とも連携をとっています。医科や大学病院とも必要があれば連携をとり」との記載もあります。
羽曳野で妊娠中の相談をしたいとき、どう予約すればいいですか?
初めての方はWEBの初診予約から、これまでに受診されたことがある方はお電話からご予約いただけます。痛みや腫れが強い場合は、まずお電話でご相談ください。
加藤総合歯科・矯正歯科(大阪・羽曳野)の公式サイトのトップページには初診専用のWEB予約があり、空いている日時を選んで申し込む形式です。再診の方については「再診の患者様は お電話にて承ります」とご案内しています。託児サービスをご利用の場合は、診療のご予約時にお子さんの人数をお伝えください。
急ぎのご相談については、緊急の症状がある方へのご案内のページで「急患枠を設けております。ご来院の前に、必ずお電話でお問い合わせください」とご案内しています(電話 072-957-2686)。同じページには「予約なしでの当日のご来院は、可能な限りお避けいただいています」との記載もあり、通常の診療は予約制です。また、受付時間外(平日は17:00以降および翌朝9:00まで、土曜は13:00以降、日曜・祝日・年末年始)に強い症状が出た場合は、お住まいの地域の休日・夜間の歯科救急窓口をご利用いただくようご案内しています。
予約ウィジェットには「※救急対応がある場合は 少しお待ちいただくことがあります。」との注記があります。体調に不安のある時期ですので、お時間に余裕をもってお越しください。
受診の流れ(妊娠中のご相談)

受診までの流れは、次のとおりです。妊娠週数を確認し、予約を取り、当日は母子健康手帳と保険証をお持ちください。
1. 妊娠週数と、産婦人科の主治医から受けている指示を確認する(安静の指示、服薬中のお薬など)
2. 初めての方はWEBの初診予約で空き状況を確認して予約する(再診の方はお電話で予約)。上のお子さんを預けたい場合は、火曜日か金曜日の枠で、予約時にお子さんの人数をお伝えください
3. 痛みや腫れが強く急ぐ場合はお電話(072-957-2686)で相談する
4. 受診当日は母子健康手帳と保険証(マイナ保険証)を持参し、受付と診察の最初に妊娠中であることをお伝えください。近鉄古市駅から徒歩3分です
※体調がすぐれないときは、無理をせず日を改めてください。
※救急対応がある場合は、少しお待ちいただくことがあります。
医院情報・アクセス
- 医院名: 医療法人えみは会 加藤総合歯科・矯正歯科
- 所在地: 〒583-0856 大阪府羽曳野市白鳥2-16-34
- 電話: 072-957-2686
- 診療時間: 月〜金 9:00-17:00/土 9:00-13:00(土曜は午前のみ)
- 休診日: 土曜午後・日曜・祝日
- 託児サービス: 毎週火曜日・金曜日(保育士がいる10時〜17時/同時間に3人まで/お預かりできるお子さんの年齢は0歳から6歳まで/ご利用は無料〔0円〕・診療にかかる費用は別途/おやつの提供とおむつ替えは行っていません)。ご予約は診療のご予約時に
- 急な症状のご相談: 急患枠を設けています。ご来院の前に、必ずお電話でお問い合わせください。※救急対応がある場合は、少しお待ちいただくことがあります
- ご予約: WEB初診予約(初めての方)またはお電話。再診の方はお電話にて
- アクセス: 近鉄古市駅から徒歩3分。駐車場完備(4台)。バリアフリー対応
- 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-08-30


