奥歯をインプラントにするときに気をつけることは?かむ力と上あごの骨(大阪・羽曳野)

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奥歯のインプラントで気をつけることかむ力と上あごの骨

奥歯をインプラントにするときは、かむときにかかる力と、インプラントを支える骨の高さを確かめることが大切です。上の奥歯の上には上顎洞(じょうがくどう)という鼻の横の空洞が、下の奥歯の骨の中には神経の通り道があり、どちらもCTで距離を調べてから計画を立てます。歯ぎしりや食いしばりがあるか、口を大きく開けていられるかも、相談のときに伝えておきたいことです。

奥歯を失ってインプラントを考え始めた方や、奥歯は難しいと言われた方に向けて、奥歯ならではの気をつけることを整理します。費用や、相談から歯が入るまでの流れは、それぞれの記事へご案内します。

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奥歯のインプラントは、前歯と何が違いますか?

大きな違いは、かむときに受け止める力と、骨のまわりにある空洞や神経です。学会の指針では、インプラントの太さは、かかると考えられる力の大きさや骨の幅などを考えて決めるとされ、奥の大きな歯の所に細いインプラントを選ぶと、折れるおそれが高くなると書かれています。

骨のまわりでは、上の奥歯の上に鼻の横の空洞(上顎洞)が、下の奥歯の骨の中に神経と血管の通り道(下顎管)があります。歯を失った後に骨がやせると、インプラントを埋めるための骨の高さが足りなくなることがあります。前歯で気をつけたい見た目と歯ぐきのことは、前歯をインプラントにするときの記事にまとめています。

いちばん奥の歯を失った場合は、後ろに支えになる歯がないため、ブリッジが作れないことがあります。入れ歯も含めた方法の比べ方は、インプラントとブリッジの違いを説明した記事にまとめています。

歯ぎしりや食いしばりがあると、奥歯のインプラントに影響しますか?

影響することがあります。学会の指針では、歯ぎしりや食いしばりによる強すぎる力は、部品をとめるねじのゆるみや破損、インプラントや被せ物の破損につながる要因とされています。

インプラントは骨と直接つながっていて、自分の歯の根のまわりにある歯根膜(しこんまく)というクッションがありません。同じ指針には、歯ぎしりや歯の当たり方の変化による力で、インプラントのまわりの骨が急に減ることがある、とも書かれています。

家族に歯ぎしりを指摘されたことがあるなど、思い当たることがあれば相談のときに伝えてください。歯ぎしりの強い人には、寝る間に付けるナイトガードが指針で勧められています。歯ぎしりと歯のすり減りについては、歯のすり減った面(ファセット)を説明した記事でも説明しています。

歯ぎしりがあるかどうかだけで、インプラントができるかが決まるわけではありません。力のかかり方は、診察で確かめましょう。

奥歯を2本以上失ったときも、同じ本数のインプラントを入れますか?

失った本数によって違います。学会の指針では、1本か2本の歯を失った場合は、失った歯1本に1本のインプラントを入れることが望ましいとしています。3本以上続けて失った場合は、何本かのインプラントで、つながった被せ物(ブリッジの形)を支える方法も選べるとされています。たくさんの歯を失った場合に何本が適切かは、かむ力や骨の質など多くのことが関わるため、決める方法は確立していない、とも書かれています。

相談では、検査の後の計画で、何本のインプラントで何本分の歯を補うのかを、その理由と一緒に聞いてください。本数によって、費用や手術の負担も変わります。

上の奥歯では、なぜ骨の高さを確かめるのですか?

上の奥歯の上には上顎洞という空洞があり、インプラントを埋めるための骨の高さが足りないことがあるからです。学会の指針では、歯を失った後に骨がやせると、上あごでは上顎洞の底までの骨の高さが足りなくなる場合があり、インプラントの大きさや埋める位置が限られることがあるとしています。上の奥歯では、骨の量と上顎洞までの距離を調べておくことが大事だとも書かれています。

上の奥歯の骨は、薄かったり、やわらかかったりすることもあります。指針では、そのような場合に、インプラントが骨とつながらない危険や、上顎洞の中に入り込む危険があるとしています。

上顎洞までの距離が短いときは、骨を増やす処置を組み合わせる方法などがあります。学会の患者さん向けの説明では、骨を造る手術を組み合わせて治療ができる場合も、患者さんの負担が増えるとされています。どの方法を考えるかは、検査の後の計画で説明を受けてください。

下の奥歯では、何に気をつけますか?

骨の中を通る神経と血管の通り道(下顎管)との距離に気をつけます。下の奥歯の骨の中を通る神経は、下くちびるやあごの皮ふの感覚にかかわっています。学会の指針では、骨がやせた下の奥の大きな歯の所では、骨の上から下顎管までの距離が近くなるため、神経や血管を傷つける危険があるとしています。

当院では、手術の前の検査で、通常の歯科用レントゲンに加えてCTスキャンで骨の状態と神経の通り道を確かめ、お口の型取りで歯ぐきの状態も調べます。神経までの距離が近い場合に、どんな危険を考えるのかも、検査の後の説明で確かめてください。

「奥歯はインプラントができない」と言われたら、何を確かめますか?

まず、奥歯のどの条件が理由だったのかを確かめてください。奥歯では、次のことが判断にかかわります。

  • 上の奥歯:上顎洞までの骨の高さ
  • 下の奥歯:神経の通り道までの距離
  • かむ力の強さと、歯ぎしり・食いしばり
  • 口を大きく開けていられるか

「奥歯はインプラントができない」と言われたら、何を確かめますか?

口の開きについて、学会の指針では、口を開けられる量が少ないと、ドリルを付けた器具を口の中に入れる余地がなく、奥歯の所に穴をあけられないため、治療が行えないことがあるとしています。あごの関節の痛みや、口の開きにくさがあれば伝えてください。

骨が少ない、持病がある、たばこを吸う、歯周病があるなど、奥歯に限らない理由ごとの確かめ方は、インプラントはできないと言われたときの記事にまとめています。診察の前に、治療を受けられると約束することはできません。インプラント以外の方法も含めて、ご自分の口に合う方法を相談しましょう。当院での相談の申し込み方は、この記事の最後にまとめています。

奥歯のインプラントは、どのように手入れを続けますか?

毎日の歯みがきと、医院での定期的な点検(メインテナンス)を続けます。学会の患者さん向けの説明では、インプラントは骨としっかり結びつく一方で、自分の歯に比べて歯ぐきとの結びつきが弱く、感染しやすいため、毎日の口の清掃がとても重要とされています。

学会の指針では、インプラントの頭の部分の太さは、もとの歯の根元より細いことが多く、特に奥の大きな歯ではその差が大きくなるとしています。そのため、被せ物の歯ぐきに近い部分の形を、掃除のしやすさも考えて決める必要があるとされています。歯が入った後に、歯ブラシや歯と歯の間を掃除する道具をどこに当てればよいかを、医院で確かめておきましょう。

指針では、汚れとかむ力の両方を管理するメインテナンスを続ける必要があるとしています。使い続けるうえで気をつけたいことは、インプラントの寿命と手入れを説明した記事にまとめています。

奥歯のインプラントの費用と、期間・回数・リスクは?

当院でご案内するインプラント治療は、公的医療保険が適用されない自由診療です。料金と、骨を増やす処置などを加えるときの目安は、インプラントの費用を説明した記事にまとめています。必要な処置と総額は、検査の後に確認してください。

治療期間は、当院のインプラントの案内では「インプラント治療の期間は十分に骨がある場合は上顎は約3ヶ月、下顎は約2ヶ月かかります。」と記載されています。骨が足りない場合は、まず骨を作る期間として、さらに1〜3か月かかるとしています。

学会の患者さん向けの説明では、インプラントを埋めた後に骨と結びつくのを待つ期間の目安を、下あごで2〜3か月程度、上あごで4〜6か月程度としています。この期間は、埋めた所の骨の状態や使ったインプラントによって異なり、骨を造る処置が要る場合は、さらに治療期間が延びるとも書かれています。期間も通院の回数もお口の状態によって変わるため、ご自分の場合の見込みは、検査の後の計画で確かめてください。相談から歯が入るまでの流れは、インプラント治療の流れを説明した記事にまとめています。

手術のリスクについて、当院のコラムでは、血管や神経が傷つくことによる出血やしびれ、上あごの奥歯の付近では上顎洞に穴があくことや炎症などを挙げています。学会の指針でも、上の奥歯の手術では、上顎洞に穴があいて粘膜を傷つけ、炎症を起こす危険があるとしています。手術の後は、手術をした所が腫れ、痛みが出ることもあります。腫れや痛みの程度は、手術の内容や人によって違います。治療の後にも、インプラント周囲炎、インプラントが抜けること、部品や被せ物が壊れることが起こりえます。検査や準備をしても、こうしたリスクがなくなるわけではありません。

院の実際の数字

通院の回数は、通常のシンプルなケースで、消毒などの簡単な処置を除き、初診を含め6〜10回前後と案内されています。

羽曳野で奥歯のインプラントの相談をするには?

WEB初診予約か電話で申し込めます。予約のときに「奥歯のインプラントについて相談したい」と伝えてください。相談の場では、次のことを伝えると、奥歯で確かめる点を話し合いやすくなります。

  • どの奥歯か(上か下か、何本か)と、いつ失ったか
  • 以前に受けた説明(難しいと言われた理由など)
  • 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがあるか
  • 口を開けたときのあごの痛みや、開きにくさ
  • 治療中の病気と、使っている薬

相談の前に確かめておきたいことの全体は、相談の前に確かめたいことをまとめた記事にあります。

加藤総合歯科・矯正歯科は、大阪府羽曳野市白鳥2-16-34、近鉄古市駅から徒歩3分です。初めての方はWEB初診予約をご利用ください。電話は072-957-2686です。再診の方は電話でお問い合わせください。

かむ力・歯ぎしり・本数・上あごと下あごの骨と神経・口の開き・手術のリスク・掃除のしやすい形:日本口腔インプラント学会『口腔インプラント治療指針2024』。骨が足りないとき・治療期間の目安・手術の後の腫れと痛み・手入れ:同じ学会の『よくあるご質問』。検査・期間と回数:当院のインプラント治療の案内。費用・リスク・治療の流れ・検査と計画:当院のコラム(費用、ブリッジとの違い、治療の流れ)。(どれも2026年10月29日確認)

  • 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-11-04

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この記事の監修

加藤 直之

大阪の羽曳野市にある加藤総合歯科・矯正歯科、加藤です。 当院は、歯医者さんの「痛い・怖い・行きたくない」というイメージをなくし、患者様が悩みを相談できてリラックスした状態で治療ができるそんな医院を目指し運営しております。

資格・所属

NPO法人日本歯科予防協会理事/ISOI インプラント認定医/ドライマウス認定医/日本ドライマウス学会会員/日本抗加齢医学会会員/医療情報技師認定証/ITIインプラント認定/AQBインプラント認定/ザイブインプラント認定/POIインプラント認定/インプラント学会 所属ブローネマルクインプラント認定/SARGONインプラント認定/審美歯科学会認証